アゲイン
いろんな意味で恋い焦がれるアゲイン ! 私もたくさんある、過去に執着する訳ではないが、なぜか記憶の底から蘇る悔い、今の知識が有れば踏み外さず翻弄されなかった運命(さだめ)よ !
人を見る目が有ればあの悲劇は起こらなかった、流浪の旅路、幾多の後悔の涙が流れ、流させて悔やんだ思い、人間は弱い者 !
「お前と言う奴は !」学生の頃から言われた言葉・・・
おとなしくて気弱な私を励ますために友があえて叱咤激励した !
「お前と言う男は !」 20代を過ぎて男達に流布された羨望 ?
争いの仲裁に乞われた青春時代、野郎達の願望を交えた畏怖心 !
「お前と言う奴は !」
良きにつけ悪しきにつけ私は人の口に登った、只単純なだけなのに?
アゲイン !
もっと優しくしておけばよかった、女性達への後悔とお詫びの言葉、
もっと痛めておけばよかった、平凡な社会人に狼藉を働いた男達へ怒りの回顧 !
もう一度、再び、また !
後悔は後になって悔いを突きつける、懺悔は日常茶飯事に我を責める、
お前と言う奴は、あの野郎は ! 私への注文と檄文 !
手加減、
冷酷な人間にはない言葉、徹底的に痛める、武道家の中で区別される男の生き様もある、私などは常に手加減ばかりだった !
ある武道の高段者は、相手を徹底的に痛めた、汗と涙を流し血を吐き、そして哀願した、それでも痛めつけた。
私から見れば武道家とは言えない、ただの暴漢、チンピラと変わりない無頼漢、それに反して静の人たちがいる、沖縄の空手家、私が最も尊敬する人たちである、崇高なるレジェンド。
高齢で持病を抱えた資産家がいる、唯一の話し相手の私にその弱さを見せる、
ところが気分が乗らないと、どこかへ吐け口を出さないと耐えられない、そこでつい愚痴が出る、声を荒げるも私は柳に風、だからそれで幕が降りる。
そもそも私は怒りの感情が気薄になってしまった、だから怒ることもない、
仮に、私が本腰を入れて怒鳴ったら先般も言ったが、心臓の弱い人は発作を起こすだろう、その落差に !
普段おとなしい人が怒ると怖い、迫力が倍加する、だから静かにしている事が正解、粋がる事もない。
「柳に風」
経験して見てください、良いものですよ !
アゲイン !
もう一度、再び、また !
だが、失恋だけは御免ですね、出来るならハッピーが、 いい !
もう枯れてしまいましたけど !?