悩み
人として生まれた限り付きまとうもの、それは悩み。
現に私如きにも悩みを相談する者が後を絶たない、中には、何を贅沢なと苦笑を禁じ得ない優雅な人もいる。
簡単に色分けすると、貧乏人と金持ちの悩みの違い誠に面白い! 今まで羨ましかった人がこんな事で悩むなんて、驚きと優越感で溜飲が下がる思いがする。
憎いほど弱い者をいじめた餓鬼大将が、他愛もない事でビビっている ?
ここで生きるのが如何に多くの友人知人がいるかである、私など各分野の専門家の知己を得ていて勿体いない。
困った時の神頼み、相談する人がいるということは、助けてくれるひとがいるということ、人に手を差し伸べた貴方の好意が身を助けるために帰って来たということなのです。
田舎の言葉で「遅まきながら?」 遅くなったけれど良かったね、人間は、人を助けておくと、その善行が忘れた頃に返ってくる。
人に施す、素直な気持ちで尽くしておくと、貴方が苦しい時に施しを受けた人の想念が貴方の苦境に手を差し伸べる、
私の人生に何度か不思議な現象が現れてお天道様の存在を思い知らされました。
当然反対の場面を迎える人も居る、自業自得、因果応報、世の中はよくしたものですね。
人生の総仕上げ、私は恐れもなく淡々と我が身の終章を冷静に眺めている、良かって感謝 ! 悪かって反省 ! さてどうなるか ?
おっとっとと、お前が勝手に選んだ道に無辜の家族を巻き込んで何が!どうなんだよ ? 家族の怒りが聞こえて来るようである。
それに関しては申し訳ない、せめて天国では一等国民として遇されるよう善行を重ねたい、そう念じているのだが、何と私を最も理解するはずの友が仏壇の裏から小さな声でつぶやいていた !
「急いで来るな ! 焦らずゆっくりおいで、あのSから解放されたのだからせめて天国ではゆっくりさせておくれ ?」
悩み!悩み?
何処にいても悩みは尽きぬ、しかし、Sよ、本音を言うとお前には早く来て欲しい、あのお気楽野郎のお前に会いたい、早く来い、ワシの悩みを聞いてくれ !
悩み !?