夢の内外
夢のうち外、どうにか辿り着いた夢への疑問、他人はどうかしれぬが ?私に関して言えば、夜があまり好きではなかった。
ほとんど毎晩夢を見るが、悪い夢が多かったからである。
少年から始まる年長者との意思の疎通による世間体へのこだわり、それが人とズレていた。
物事を悲観的に捉え過ぎていた、現実で解決できないものだから夢に逃避していたのである。
夢の世界の住民にとってこれ程侮辱されることはない、
「何だこの野郎! 失礼なヤツだ !」私の孤独の旅はさらに続くことになる。
それらを払拭するキッカケは、空手の師匠との出会いにある、一言で言えば「豪放磊落!胆力抜群、物事を他人のせいにしない。」
この先生との出会いが、私如きの為に責任を取る人に巡り合った、この感激と楽観主義との邂逅だった。
長たらしい理由付けはいらない、結論から言う、
何事か心配事が有っても「夢の内外」夢と現実が手を取り合って私の苛立ち心配事を解決する。
寝ている時に見る夢は、不安を増大させて痛めつける、ところが目が覚めると不安ごとは大したことはないことに気がつく。
(なあんだ、そうなんだ ! との楽観論) 日頃の精神鍛錬がものを言う、言いたいことは、人との出会い、自分の世界だけに捉われないこと、自分の努力(自立、自力本願の目覚め)明るい性格の確立。
夢の内外、夢の活用法、
そう思うようになって、私の夢への思いは大きく変わった、平成16年8月四国がんセンターで私は癌の手術を受けた、
ランチャーに乗って個室から手術室に向かう私は軽い麻酔注射で既に麻酔が効いてダラリと眠っていた、後から笑いながら姉が言った。
「他の人は不安そうに部屋を出て行くのにお前は目を瞑って出て行った。」
何事も自分で解決する、他人のせいにしない、オンリーワンそれが私Sの処世術である。
人生のオアシス、波間に浮かぶ極楽島、夢が行き過ぎを諌めて、現実が希望を叶える。
夢のうち外 !?