今日、久しぶりにある会社を訪ねると旧知の会いたかった男性が
見えていた、30年来の友人関係である。
年賀状はお互い毎年交換しているが、出会うのは数年ぶりである。
「年取ったら身体があちこち悪くなって困ります」
そういう彼は肝臓〇〇、手術が出来ないのでカテ-テルで抗がん剤を
投入している。
しかし、本人はいたって元気で病気に悩んでいる様子もない、
年齢は70歳前、ここにも命の淵を覗いている、達観した勇者が居た。
私の持論、気持ちを明るく前向きに、免疫作用が自然治癒力を高める。
運命に身を委ね、覚悟を固めた友が居る、激励したばかりである、
ところが、仲良しの友には先日伝えたばかり、本人より聞かされた友が
落ち込んで、涙を流す羽目になった。
友情がここまで来ると麗しく気高い、その分私は気を配ることになった。
最後の、彼にとって最後の同級会を計画するが寒気厳しい折、風邪を
ひかせると大変なので時期と気候を考慮するところである。
その件で、二人の友と電話連絡が忙しい、
私自身は、がんセンタ-で定期検査、主治医の診察では異常なしと伝え
られた。
「Sさん私は今度転勤になりますが、次の検査は別の先生が担当します
引継ぎしておきますから大丈夫ですよ。」 検査の結果が良かったので
先生もリラックスして答えられた。
「何処へ転勤ですか ?」 と私が聞くと・・・
「Y市の市立病院です。」 なんと我が故郷、我が友の影響力のある総合
病院ではないか ?
主治医にそれを伝えて若干の説明を加えた、その病院であれば私にとっても
恩返しが出来る、かかわりのある友が居るのである。
若いがやさしい医師である、育ちのよさを思わせる温厚な医者である、
まだ、独身なら素晴らしいお嫁さんをお世話しなくっちゃ、私のお節介の
虫が顔をもたげた。
ちょうど、明日、縁談を頼まれた美女 二人と待ち合わせ予定である。
歌声喫茶、その後、彼女達のお見合いへの希望を聞くことになっている。
悲しい話がある反面、嬉しい健気な乙女の想いがある、それを両立させる
難しさはあるが、それが私の使命と思っています。
寒気更に厳しい、されど人間愛彷彿として絶える事なし。