「Sさん、S先生、
今度、行政書士会を辞めることにしました、長い間お世話に
なりました。」
「どうしたの、ざんねんですね、力になれずにゴメンね。」
私は、その言葉しか言えなかった。
彼女の主たる本業は別にあった、それに集中すると言われる、
私に引き止める材料はなかった。
彼女の言葉を聞いて、私の中で何かが音を立ててくずれた、
総会の場で、時のワンマン会長に毅然と異議を唱えた女性会員
男でも会長の威厳に怯むほどの時代である。
私が彼女を意識した最初だった、
それから、共通の別の仕事で協力しあう同士になる。
聡明な昭和の女性だった、
(おしいな、彼女のような人こそ行政書士を続けて欲しい、)
しかし、私の願望は実らなかった。
それから少し経って
我が行政書士会名簿から彼女の名前が消えた。
その後も、何かと親しくしていた会員が会を去って行った、
年会費負担が苦しい (しごとがない)
彼らは、相談する同僚会員もなく長き時間悶々として退会の
結論を出して去った。
(どこの世界でも同じだよ)
そう言って引き止めたが彼らの弱気を留める事は出来なかった。
そうかと思うと、
「S先生、仕事が忙しくなりました、お蔭で遊ぶ間も有りません、
誘われている飲み会もう少し先にして貰えませんか ?」
そんな声を聞くと他人事ながら嬉しくなる、
「頑張るんだよ、お客さんを大事にな。」
手をこまねいては仕事は飛び込んでこない ?
日頃の地道な活動が時間の長短は有っても何時かは実るのである。
行政書士 本日も奮闘中 !
笑顔の中に、様々な悩みを抱えています、
あなた様の、お客様の笑顔が彼らを勇気づけてくれるのです。
それぞれ、悲喜交々、
家族があなたの後ろ姿を応援していますよ。
経済的に、精神的に 満ち足りた、あの理事さん
昔は、苦労した時代が有ったのですよ。
笑う門には福来たる、
もう一歩前進、幸せは自分の手で掴むもの。
退会した女性会員さん、
本業で孤軍奮闘、地域の人々に支えられて
本日も幸せ度、 満点・・・!?
(○○先生、仕事は有りませんか ?
退会を考えています、助けて・・・ ??)
喉から今にも声が出そうな行政書士が
此処に居ますょ。
公園で一休みの少し歳を喰った行政書士・・・
樹の上から何かが落ちて来ました、
黒いカラスが飛び立った ?
フロントガラスに何かがボツり・・・
この運を (糞)
掴むも逃がすも、あんた次第。
行政書士 本日も 悲喜こもごも です。