正道会館四国本部主催の全四国空手道選手権大会を見に行く予定
だったが、生憎の小雨と急きょ畑の野良仕事を仰せつかったので、
大会見学は中止して山に向かった。
大会見学中止の一番の理由は、盟友A先生の予定が外れた事による。
昼迄に終わったのでダム湖畔で数件の連絡事項を済ませて帰宅した。
たかじん委員会を見たいのだが途中外出することに・・・
高速道路下の側道を走っていた、
狭い側道の高速道路への擁壁に何か黒いものがうずくまっている、
車を止めて目を凝らした、
数ヶ月前迄ガード下に出没していた、目に障害のある黒っぽい
三毛猫だった、不憫に思って餌を与えていた猫である、
「ええ! ここにいるの、生きていたんだ !」
私がこよなく愛した猫、獰猛な洋猫に苛められていたニャンの
居た所から数百メートル西側に数匹で肩寄せあって居た猫です。
その前に、
一軒の家がある、猫に理解の深い人情家のお住まいである。
私の住む街は、農業従事者が多いこともあって
猫に冷たい市と言われている、だから至る所に犬猫排斥の立て看板が
立っている、
愛護者と猫嫌いが日夜バッテングする誤解の海、河川敷。
役所まで反対住民に加勢して、この市は動物無理解の典型。
熊本動物愛護センター及び愛知県の殺処分0県とは大きな違いである。
この可哀想で不自由な猫が生きている、
だとすればニャンももしかして生きているのではないか ?
足元に寄って来た猫は私を覚えていた、私の問いかけに反応した。
小雨が少し強くなって来た・・・
高速道路の法面の樹木が横殴りの雨足で揺れた。
私は、しばし呆然と佇んでいた。
「ニャン !・・・」
奇跡は有り得るか ニャンよ。