冷気が事のほか厳しい、
暮れなずむ空は雨雲が覆いかぶさって合間に見える
薄青空が悲鳴をあげているようだ。
「待ってろよ !」
師走の慌ただしさに自然現象に目を向ける人も少ない。
日々多忙、更に急がされる仕事の重圧も受取り如何で
快感に代わる !
最後のお歳暮の手配が明日で終わる、
「もう気を使わないでください!」
善意の宅配便を迎える度に、私は正直そう思っていた。
甘えるだけでは礼儀を失する、その都度御返しを心掛
けるのだが、何せ数が多すぎる、ゆえに悲鳴となる。
感謝と共に付き合いの大切さを感じてはいるが、それも
この歳になると、荷が重い。
現役を退かないと無理だろうな ?
竹馬の友、Sが新しく会社を立ち上げる、相談を受けた
ばかりだが、彼の気迫に影響を受けて、私のリタイアは
少しだけ遠のいた。
暮れなずむ空、西方にあかね空が見えて来た、
世界情勢の混沌と共に、私達の日常も予断が許されなく
なって来た、備え有る人はいかほどいるだろうか ?
私の身辺も公私共に多忙になって、うれしい悲鳴を挙げて
いる、
辛い別れが有ると、反面、新たな出会いも有った、
多事多難だったが良き出会いももたらされた、これも人生。
明日も、 忙しい 感謝ですよ !
苦労は、楽の種ですから、 そう思うと人生 事の他楽しい。