秋時雨
1日限りの別れ雨、明日から季節は冬に入る、
朝目が覚めると昨日程ではないが上天気になっていた、その後車のドアを開けるとフロントガラスに雨雫、
不思議な感覚を抱いてラジオのスイッチを入れた。
「恋人同士の時間は、時を忘れさせてくれる。」
ラジオから流れて来た男性アナウンサーの言葉、
う~ん! おもわず 「名言だね!」
上手くいっている恋人同士ならその通りだが、破局の話し合いの2人ならどうなんだろうな ? 記憶を紐解いて見なければ定かではないが ?
「時を忘れさせてくれる!」
それも胸躍らせる至福の時間なら時の過ぎるのは早い、もっとゆっくりさせてくれよ ! と叫びたいほど。
逆の場合は思い出したくもない沈痛な時間だったりして、時よ止まれ ! とはいかないか ?
秋時雨、今まで聞いたことのない言葉、
束の間の雨、
その雨に心あるならば何を訴えたいのか知りたい !
冬を知らせる通り雨、フロントガラスの雨しずく ! 大雨を降らせて、災害をもたらせた憎い雨が詩情を覗かせる愛しの雨に変わる、
この自然の営みほど見分けにくいものはない、雨よ !
季節は冬へ、秋時雨の詩にのせて、師走へ向かう、
雨よ! 人泣かせの雨よ、
今度は癒しの雨に代わって、辛い人を助けておくれ。
「恋人同士の時間は、時を忘れさせてくれる。」
辛い思い出だが、あの青春の日々に戻って見たい !?