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思い出

男たちの挽歌 杉の子 哀歌

杉の子   哀歌

私が幸せを感じる交友録の中に何組ものグループ又はチームと呼んだら良いのか、集まりがある。

先般話題にした港町の後輩との仲間は5人、ジム会長とは3人、大阪の後輩とは5人、武道家の交友は数組(流派によっては数名づつ) 組織の仲間は随時数十名。

その他何人かの集まりを数組持っている、同級生以外でこれである、これを多いと見るか少ないと見るか、人様の意見を待つしかないが、とにかく幸せこの上もない。

人見知りのいじめられっ子が、幾多の困難を経ての到達は自慢しても良いのではないかと自画自賛している。

・・・

港町は来る冬の厳しさを暗示するように夕方から木枯らしが吹いていた、頬を刺す風が痛かった。

その夜半、

関西のある街のジムの会長(後輩Aから)緊急の電話がかかってきた、「先輩!Bの様子がおかしい ?   Cを◯◯と言っている !ヤラセてはダメだ、止めてよ !」

「何  ! 」私はBの自宅へ自動車を飛ばした、明かりもなく留守、相手の家にも向かったが、ここも留守のようだった、探しようもなく、ジリジリと焦燥の夜は明けた   !

朝、Aから何事もなかったと電話が入った  !Bは以前ある突発的なイザコザで命を落とすところだった。

立小便を注意され、カッときて相手を殴ったものの斧を手にした相手の反撃に遭い、眉間を一振り、急所を数ミリ外して命を取り留めたのである。

私の店の前での出来事だった為、懇意な刑事からその顛末を聞かされた、「相手が目の前にいたら私たちでも防げなかった !」「迫力が違う!」  Bの狂気をそのように表現した。

刑事さんは自戒を込めて言った、

そのBが「相手を◯◯す!」と言うのである、

中学で一年違いの番長同士はお互いの性格を知り抜いていた、関西の地で気を揉んだAの一夜だった。

後日、そのBが詫びに来た、冗談を交えて話したことを開陳する、「S さん、ワシに虫の息ひとつ残っていればトドメを刺す !」

聞き方に拠ればこんな人間とことを構えると大変なことになる。

何事もなくて良かった、原因は女性関係のもつれだった  !男は惚れた女のことになると瞬間湯沸かし器、すぐ血がのぼる。

競争相手がいると気を使って引き下がるのは弱虫の私だけ   ?

「弱虫、意気地なし ・・・!」

何人の女性から言われたことでしょう、本当に弱虫でした  !

遠い日の懺悔、やはり男は体を張ってでも恋敵から女を奪わないと!身につまされる痛い後悔でした       !

水商売のお客さんは好き嫌いで断れない、弱いところ、大変でしたが又楽しい思い出もたくさん頂きました全て感謝です       !?

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