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友情

おおい青空よ 白雲よ !

おおい青空よ 白雲よ   ! 穏やかな春日和、何だって  ?

そんな錯覚を起こしそうな今日の天気、歯医者で入れ歯を入れて食事をする、もし歯の治療がない昔の人だったら、この晴れやかな思いはなかったでしょう。

不平不満と満ち足りた喜び、生活するためには後者の方がずっと幸せである、ものは考えよう、今一度自分の性格を振り返ってみるのも良い。

貧乏人の子沢山の家庭で育ったことがバランスのある大人にしてもらった、夕闇が迫る頃、我が家に風呂のない人が集まる、と言っても数家族の少人数ではあるが、父母は温かく迎え入れていた。

順番を待つ間、ゴザを敷いた居間の八帖の板の間が団欒の場だった、そこで話し合われる世間話が子供の頭には寺子屋!教育の場となった。

砂に染み入るように大人の会話が入って来る、社会の動き人の動向、結構広範囲に世情の諸々が話し合われる、最高の教育実習の場となった。

自然と出入りする際の大人同士のご挨拶は素晴らしい道徳教育礼儀作法の習得につながった、貧乏も又楽しい授業になる。

人間の不条理、不道徳に取り込まれない一徹はこんなところから生まれたのである、片親の子、貧乏人の子、私の親しい後輩は何故かこんな男たちが多い、男気の芽生えでもあった。

ある時、相続問題で非難を浴びたことがある、助けられた事は知らんぷり、尚且つ欲の為わずかな相続を妬んで誹謗中傷して来たのである。

その、悪口雑言を私は我慢した、そしてその処分を相談した後輩が私に言った言葉にグッと来たのである、他人は知らないと思っても、案外、人はじっと見ているものである。

「ワシは子供の頃からSやんに仲良くしてもらって嬉しかった、だから今度はワシが相談に乗る番だよ !」

父親を海難事故で失くし母親は生活に追われながら弟2人と育てられた後輩である、口数の少ない男だが私との交友をこのように思ってくれていた。

辛い時だっただけに、後輩のその心遣いが嬉しかった。

小さい頃はコンプレックスの塊、20歳を境に人生が変わった、空手習得の効用   !  私の全てのコンプレックスは吹っ飛んだ !

男同士の付き合いの色合いが変わってゆくのである、損得なしの男たちの挽歌  !  宇和海にポジティブな世界が広がって行く。

「まけるな! 泣くな !  明るくゆこうぜ   !」

そんな楽天的な男に女性は寄って来た、モテない男からの脱皮 ! 男女の恋は正直である、陰気な男に女は惚れるはずがない。

私は自分の失敗を棚に上げて後輩たちを叱咤した( ほんとうは激励 !) 「明るく行こうぜ ! 陰気じゃァ ! 幸せは来ないぞ ! (女にモテナイぞ ) 」

私は自分のことよりも後輩たちのことが気になる男である、「泣いていないか  !   笑顔忘れるな  !   Sやんを思い出せ!」「また、大阪の通天閣で一杯やろうぜ   !」

今日の青空は、男たちにこんな思いを抱かせてくれた、

「ガッツだぜ  !」  青空に浮かぶ白雲が笑っている             !?

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