怒りを笑顔に変えて
案外みなさん気がつかないようだが、怒りを現すぐらい簡単なことはない、ただ本能のまま感情を出せば良いだけなのである。
相手に遠慮して周囲に配慮して我慢するから怒らないだけである、そんな常識をも無視するなら事は簡単である、感情を素直に出せば良いだけなのである。
「このやろう! 殴ってやろうか !」素直に感情を出せば良い だけ ? やってみなよ、怒るほど簡単な事はない ?
しかし気をつけることは、相手がいつ何時感情を爆発させて反撃して来るかも知れないと言うことである。
相手は大人しく控えているのに、こちらが良い気になって相手を挑発したばかりに逆に返り討ちにあってしまった、大怪我をした例を私はたくさん見ている。
図に乗るなよ ! 「能ある鷹は爪を隠す」そんな例はあり過ぎる。
現に私の過去のブログで触れているが「窮鼠猫を噛む!」弱い方が反撃に転じて自慢タレが滅多打ちにあった例である。
これ又、このぐらいカッコの悪いこともない、惨めな結末だった、威厳も何もあったものではない、そうすると怒りは抑えた方がいい。
武道に長じた人は平常心が素晴らしい、怒りをコントロールする術を心得ている、我慢する姿を勘違いしない事である、彼らの一撃は凶器を持ってのそれに等しい、だから白分を抑えられるのである。
勘違いしない事、手を出してこないことを想定して挑発するならいつか大怪我をする、中途半端ほど、ここぞとばかり反撃して来る、怖い !
武道に長けた人ほど急所を把握している、その危険性も充分知っている、高名な武道家の若い頃の実戦、武勇伝ほど痛々しいものはない、相手の受けた衝撃はその後の人生に大きく影響したに違いない。
被害者 (実際は仕掛けた方の加害者なのだろうが?) の後日談が出ることがないだけに彼らの人生を思うのである、無事であったか否や! 社会の人々は、この面も知れば処世術の教材にはなるだろう。
今日もある武道家と会話を交わした、怖さ知らずの素人ほどその何たるかを知らない、世の中には正当防衛という我が身を守る術がある。
叶うことなら、怒りは胸に収めて、笑顔に変えよう !?