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人生

夕闇

夕闇

穏やかな土曜日、ゆっくりできると思っていたが、昨夜、旧知の友から電話が入りぜひ会いたいとのことで今日の土曜日昼間は避けて夕方から馴染みの喫茶店で会うことになった。

彼の組織の立場上、今話題の自民党総裁選と衆院総選挙についてだなと受け取った、彼は組織で重要なポジションについている。

その垣根を超えて公私ともに相談し合う友情が今日に至るも続いている。

官庁に居た時は何百人、現在の組織でも、うん千人、何万人 ?  私ごときが付き合うには分不相応なお方といえよう、偉いさんで人格者である。

気があうということは言葉で言い表せない縁のなせるワザ、その大元は「是々非々!」で筋を曲げない生き方と柔軟性にある。

Sは甘ごとに乗らない頑固者、ある意味それが信頼と言う絆につながった。

人の上に立つだけあって経験豊富、知識欲旺盛、良き友であり、狭い枠の中で、市町村から始まって国政に至るまで政治を語れる博学人間でもある。

いま、遠くにいるので少し遅れると連絡が入った、今日はちょうど穏やかな土曜日、「良いってことよ、待ってるよ  !」

コロナ禍の息苦しさの中でひと息の息抜きは何ものにも代え難い、昨夜は久しぶりに過去のブログ、さらに著名な友のブログに目を通した、総裁選一色、私の周りでこの話題に身を乗り出す人は僅かしかいない、侘しいね !

この無関心が政治家の国家観のなさに繋がるのだと思えば無念である、コロナ禍、令和3年自民党総裁選、その後の総選挙が日本の岐路になったと後世の人が語りつづけることになるかも知れない。

待ち合わせの喫茶店は、夕方ともあって数組のお客さんで静かな時を刻んでいた、落ち着いた個室喫茶は男2人の逢瀬には勿体ない、綺麗どころの話を振ると糟糠の妻と先程ドライブを終えたばかりの彼は、相好を崩した。

彼の口から思わぬ話が飛び出した、それは政治の裏話と故郷にまつわる話し、

(これは、もっと長生きせんといかんね  !)

喫茶店の駐車場に静かな夕闇が迫っていた   !?

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