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日常生活

嘘つきは泥棒の始まり 施工不良マンションの悲劇

三井不動産グループが販売した横浜市都筑区のマンションが施工不良のため傾いている問題は、
マンション全棟の建て替えを実施した場合300億円超の費用負担が生じると民間の不動産
コンサルティング会社は試算している。

旭化成建材が杭を施工した建物について、国土交通省は住民や自治体に伝えるよう同社に指示
した。
何が見えるだろうか日本も韓国や中国の杜撰な工事について今後笑えないと言うことである。

私達が幼かった頃、両親や祖父母から何を言って聞かされていたか思い出してみよう ?
「嘘つきは泥棒の始まり、嘘をついたら地獄の閻魔様に舌を抜かれるよ !」 
悪い事をしたら駄目なのだと、そのお仕置きの怖さも有るが子供心に肝に銘じたものである。

それが、その教えが坂道を転がり落ちるように無くなろうとしている、
何故なら人を指導する偉い人達がその教えを守らず破ってしまう現実を見るからである。
これほど子供達の自尊心と正義感を傷つけるものはない、教育の崩壊である。

一時、ある設計士が構造計算を偽造して社会問題化したことがある、それ以来審査も厳しく
なって弱小設計事務所等は悲鳴を上げていた、仕事上付き合いの有る私にまで苦情を言って
いた、やりきれない焦燥感を見せて悲しみを表したものである。

結局元請は政治力を駆使して屋台骨が崩れることはない、それで倒産したという話は聞かない。
結局しわ寄せが来るのは下請け仕事を貰って汲々とする弱い業者達なのである。

下請け業者の哀歌を見せ付けられた、有る者は夜逃げ、有る者は自殺、その結末は常に悲惨な
現実を突きつけられた、金融関係の責任者に居た私の先輩は、その余波で家庭崩壊と故郷を
捨てなければならなかった。

ある街で職を得たものの、過去の過剰融資の付けは先輩の心を開かせることはできなかった、
子供の行く末(就職) を見届けた先輩は、「自分は、グル-プ企業の老人ホ-ムに入所するよ」
それは、自己の人生を振り返り行く末を考えた末の決断だったが、入所してわずかな期間を
経過して、黄泉の国へ旅立つことになった。

葬儀告別式に参列した私だったが、先輩の胸の内を考えると悲しみの上に更に万感の想いが
走馬灯のように駆け巡った。

優しい人だった、建設業の顧客との出逢いが先輩の人生を狂わせ、一時の安らぎはあったものの
最後は、孤独の中に生を終えることになったのである。

先輩が住んでいた小さな木造2階建ては、ホ-ムに入所後処分して、息子達に迷惑をかける
ことはなかった、小川が流れる市街地のその家は主が代わって幾年月、運命に翻弄されるように
わびしい佇まいで建っている。

横浜市都筑区のマンション問題は、販売した三井不動産レジデンシャルが販売以降でもっとも評価が
高かった金額で買い取る方針を住民に伝えていることが分かった。  

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