土俵の踏ん張り 最後の一手
渾身の踏ん張り 最後の一手
普段は記憶の中から消えている思い、私に備わっている奥の手、最後まで諦めない、小学生の頃の子供相撲。
それが空手に打ち込み始めて見えて来たことにつながる、勝負を諦めない、最後まで喰らいつく、男の意地と負けじ魂い。
解説する・・・
土俵際まで押し込まれて、寄り切られ寄り倒される寸前に渾身の力を込めて左にうっちゃりを放った。
長身の相手の身体が左から土俵下へ落ちた、軍パイは私に上がった、前から常に3〜4番目の小さな私は目を疑った、やれば出来る!
自信の芽生えだった、それから私の快進撃が始まった。
カラテ道場入門
同時入門なら当然のこと、少々の先輩なら文句なし、敵なる相手ではなかった、たとえ突きが来ても蹴りが来ても、当てられる痛さには慣れて来た私、待ってましたと逆突きを入れた。
今のように華麗な捌きがなかった時代、正統空手は私に向いていた、師範の先生に目をかけてもらって家庭の事情で帰るまで熱中した。
道場生の中で号令最後で尚且つ突きか蹴りを入れた、これは長い期間には上達に繋がったと思う、しかし、あまりに短い修行期間、ただこれだけが生涯後悔することになる、それ以降、武道家との交友が幕を開く、
素晴らしい人材に巡り合った、最高の指導者の先生方に知己を得て私の人生は花開いた、名前を挙げれば錚々たる武道家たち、私の誇りである。
政治の不祥事に接する度に、彼らに政治主導を任せたらなとため息をつく、体育会系、武道家、職業で言えば自衛隊員、私が親近感を抱く人達である。
私の受け身、後手で十分ですは、劣等感の裏返しから来ている、ともに稽古に励んだ友の持論・・
「何発でも叩かせばいい! 隙を見て1発で仕留めればいいんです、Sさん!貫手は効きますよ!」 私の刎頚の友は私の視野から消えた。
友よ! ああ 友よ !
土俵の踏ん張り、最後の一手 !?