良い奴ばかりだった、私の友は、
若い頃に出会った男達は自尊心の強い他を顧みない者もいたが打ち解けて見ると純粋な好男子が多かった。
これは、こちら、受け入れる私が「その無礼許す」心境になった事が要因ではあるが・・・
習慣になったゴミ出しを終えて我が家周辺の景色を眺めて帰った、気がついた事があったので、日曜日でくつろいでいるであろう甥に電話を入れた。
今春、新しく会社を立ち上げて躍進を誓っている彼は営業のプロ、業界の事情聴取とある依頼を為すためだった。
早速、明日の午後会うことにした、即決である、彼も私に似て思いついたら早い、数軒ある内の馴染みの店で会うことにした。
若い者の10時間は私にとって1時間の長さの感覚、だから先急ぐ、私の流儀は仕事を独占しない、必要とする者に仕事を回す、共同作業、来週のなんよ地方への遠出も彼らと同伴。
類は友を呼ぶ、私の哲学に燦然と輝く金字塔、昔だったら、その価値さえ気付かず通り過ぎた人たちに過ぎない、それが悪い運も連れてくるが数倍良い運を届けてくれる。
それを良い運に変えるか変えないか、私の器量が試される、しかし、人間は万能の神ではない、見間違いもあり、こちらの判断違いも生じる、ここが難しいところ。
何種類もの仕事を抱えていると、身分不相応な難仕事もある、それを軽いものにするか難しい仕事のままに請け合うか、「それはお前の度量」お天道様の御宣託。
暖かい風と青空を見せていた河川敷に雨雲がそっと近寄っていた。
少し疲労が溜まって肩が重い、明日月曜日はN整形外科か? おこましいが私の主治医、K院長の元へ足を運ぼう、先生方の笑顔を見れば陰気な病たちも退散するに違いない。
「S さ〜ん !」 少し間延びした院長の声、これが私にとっての妙薬である。「は〜い、お世話になります院長先生!」 事務局長の奥さんが「大人2人の漫才開始に「ホホホ ? また始まったわ、名コンビ ?」
奥の部屋で笑って居るだろう! こんな人たちが私の周りにわんさと居る、生きるための、そして幸せを掴む為の楽観! 幸運は己の努力で引き寄せる。
「Kちゃん!明日は頼むよ!良い酒(オットッと美味いコーヒーだったね)
「運命の神様 イタズラされるか、笑ってご登場か、お迎えしょうぜ!」
ただ!女性がいないから、マスターは、ブスッとしているんじゃないの?
まあ! いいか・・・
良い奴ばかりだった !?