広告
思い出

手紙 懐かしき哉 昭和の便り

(手紙を書いてみよう・・・)

同級会の膨大な写真を、それも四十数名分をプリントから
ファイル作成まで、ひとり黙々とこなしてくれた友が居る。

見事に仕上がった写真集を幹事の友が届けてくれた。
分厚く綺麗に製本されたファイルを見て近畿の友の優しさを
振り返っていた。

共に小中学校で学んだ竹馬の友である、
3~4万人の街から、更に小さな片田舎から大都会へ向かった
彼らの人生の道程は、田舎に安住する者から見れば血の滲む
努力が積み重ねられた筈である。

その根底に流れる真心は、都会での葛藤の中で受けた恩であり
又は逆の虐めから我慢して芽生えたものに相違あるまい。

都会のジャングルは、少年達に何を芽生えさせ、何を育んで
くれたのであろうか、彼らの苦闘を偲んで頭をたれる。

Kちゃん、有難う 有難うな! 忙しい合間を縫って写真集に
向かう友の背中を思っています。

春日和、快晴に恵まれたクル-ジングは、全員の記憶に残る
思い出となりました、
会名の由来となった かぶ島は、沖のかぶ島 陸のかぶ島ともに
我々を迎えてくれました。

穏やかに凪いだ海は定期航路の船をチャ-タ-しての回遊でした
が、その軽やかなエンジン音は情の有る船員さんの接客態度と共に
我々の記憶から忘れることはないでしょう。

故郷を海から眺める
これは、地元の友のアイデアから生まれたものだが、その鮮烈な
郷土愛は、更に友情を強めるものになったことは否めない。

友よ、街へ出でよ、そして文を書いてみよう・・・
心からの感謝をこめて都会でがんばり続ける友と欠席を余儀なく
された友の幸せのために祈念したいと思う。

故郷から眺める大島が、その後姿を我々に見せてくれた、
宇和海の荒波を受ける浜は護岸工事のおかげでたくましい姿を
見せてくれた、この母なる島があるおかげで我々の村は台風の
被害を最小限に食い止めてくれるのである。

別の角度で見ることで、知らなかった現実が見えてくる、
人生もこれと同じである。

物事を否定的に見るのでなく、別の視野で眺める効能を知ら
されたクル-ジングだった。

小さなかぶ島は、大きな荒波に揉まれながらもたくましくその
姿を整えている、我々に生きる勇気と、生きる価値を見出して
くれるようである。

手紙 懐かしき哉 昭和の便り Kちゃん ありがとう。

ただ、感謝です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告