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雑談

道後湯の町 男の友情 盃

松山空港は土砂降りの雨の中に在った、
到着ロビーはそれほど混んでいなかった。

私が待ち受ける便の到着を告げるアナウンスが
流れた、待ち人たちの列が微妙に揺れる、

乗客の姿が見えた、皆さん一様に安堵の表情が
見て取れる、激しい雨だったものと乗客の胸中を
推し量った。

私は、この時、始めて会う人を想像しながら通り
過ぎる乗客を見やった、

2~3にん ???ではと思う人がいたが、その方々は、
私に一瞥くれることなく出口に向かった。

更に目を見開いて乗客の姿を追う、
私と同じ背格好、同じ年代の男性客がにこやかな
笑顔をこちらに向けた、私を認識されている !

同時に言葉が出た、私の手には合図のブルー封筒が
握られていた、
その人は、想像していた以上の穏やかな紳士だった。

楽しくも嬉しい人生ドラマーの幕開きだった。
男には、こんなシナリオもある、杉の子の面目躍如、

湯の町道後へ行く前に、映画のワンシーンが展開する、
二人は、ある所に向かった、遠来の客のリクエストに
答えて、激しい雨の中、石段をのぼった。

其処は松山城を対岸に見て街を一望する松山中央公園の
山腹にひな壇に並ぶお寺の墓地だった。

その最上段に向かった、雨が激しく吹き付ける、
「お線香、やめときますか?」 そんな言葉も出たが
線香立てを見て、「せっかくだからあげましょう !」

芦原英幸

希代の空手家、今は亡き芦原会館初代館長芦原英幸氏
の眠る芦原家の墓地である。

この人も大学空手に邁進していた男、私の交友録を見て
お参りしたいと希望されたのである。

武道家には時と場合には敵味方になる、これも勝負師の
宿命である、だからこそ魂に語りたい時もある。

雨が2人の思いを拒絶するように、更に激しくなる、
やがてその激しさが治まって行った、

「静かにお参りさせてあげてよ・・」 芦原氏の優しさが
見えたような気がした。

静かに墓前に向かって手を合わせる紳士、武道を心得た
人間の立ち位置ほど清々しいものはない。

傘越しに雨が足元を打つ、雑念を清める癒しの雨、
芦原さんの声なき声が聞こえる「ありがとう !」

クルマは道後に向かった。

夜、7時少し前、タクシーは予約している居酒屋 Cに到着、
久し振りの店主の笑顔が最高 「お兄さん待っていました」
懐かしい響きの出迎えだった。

7時半、Lさんの到着で酒席は盛り上がる、
若い2人のお手伝いさんのカウンターと座席の行き来が
忙しくなる、

この店は魚専門の居酒屋、食べたことのない料理に舌鼓を
打つ、いつもはノンアルコールの杉の子、今宵は本物の
ビールを喉に流し込む・・・「うまい! もう一杯 !」

( ああ! 肝心なお人を忘れるところだった ) 胸をドキドキ
させながら携帯をかける、鈴のなる声が聞こえてきた !

我らのマドンナ Cさん、

少し酔いの廻った声で交互にお相手する、本来はこの席の
女王様のはずのお人である、残念だがお声が聞けただけで
十分です、あの真っ青な海と空の島沖縄からの激励でした。

その後は、宵の街 県一の繁華街、飲屋街、美味しい蕎麦に
舌鼓をうちました、
男衆三人組、奇しくも三人とも武道を学んだ日本男子。

Mさんは大学空手部、私は町道場、Lさんは合気道、ともに
日本を憂いながらも日本を愛する人間同士、気が合う筈だ。

ビールから冷酒今宵の盃程男を見せつけるものはなかった。

日本大好き、男の友情 最高 ! マドンナCさんに幸あれ !

武道を志すもの、喧嘩もいい! 張り合うのもいい ! しかし
国難の時は日本を忘れないでもらいたい、一致団結頼みます。

男の盃 男同士の誓い、 坂の上の雲が雨雲に押しやられていた、
いつの日かの復活を願って。

秋山兄弟の志し忘れまいぞ !?

道後湯の町 男の友情 盃” に8件のコメントがあります

  1.  杉の子さん。こんばんわ。

     すっかり、いつもの暮らしに戻りました。夢の中の出来事のような、現実的離れのした、楽しい邂逅でした。貴方のブログを読ませていただきながら、お二人の心の温かさと大きさを、今一度かみしめております。
     
     さて、一句できました。まずレオさんへ贈る句です。レオさんに教えてもらった、子規の句の続きです。

       元の句   松山や  
              秋より高き
               天守閣

       続きの句  松山や
              我より高き
               レオさんの背     ・・・字あまり

      杉の子さんへ贈る句
             しみじみと
              松山の酒 腹に容れ

      マドンナさんへ贈る句
             コスモスの
              花しのびつつ 宴かな

      拡張高き杉の子さんのブログを読ませていただいておりましたら、なんとか格好をつけなくてはと、少し無理をして、下手な句を作りました。どうか、私の気持ちをお受け取りください。杉の子酒場の、仲間の皆様。

  2.  杉の子さん。

    勢い余って、誤字を使ってしまいました。お手数ながら、訂正ください。

       (誤)  拡張    (正)  格調       杉の子さんの文章は、どうしたって、格調という言葉でなくてはなりません。
                             失礼をいたしました。

  3. 杉の子さん、onecat01さん、こんばんわ!

    昨晩夫の実家からの帰り道、眺めた星空の美しかったこと!
    久し振りにきらめく星空を仰いだように思います。
    それもそのはず、onecat01さんが、歌を詠んで下さいましたので、
    なんとか返歌をしたいのに、コスモスはとっぷり世俗の波に呑まれて
    おります。

    杉の子さんからは鈴を鳴らしたような声とコスモスのドラ声を美しく
    表現して頂き、ここらでいいかっこしたいのに、な~んにも浮かんで来ない
    のです。クシュン!

    これから起きる楽しみを一日千秋で待つ心、それが過ぎてしまうと、
    これからの未来へ向けて何かを心待ちにせねばなりませんね。

    沖縄は天が近く感じられます。特に海の美しい慶良間諸島では、流星群を見る
    季節になるようです。長生きしたら、自然の美しさを満喫できる場所へも皆様と
    行ける機会が訪れるでしょうか?  神のみぞ知る未来ですが。

    杉の子さん、音楽をこよなく愛し、誰よりも演歌にお詳しいですね。
    これから、弾き語りを。きっと良い作品が生まれると信じます。
    昨年宮崎から帰ると、我が家の最後の楽器が消えていました。
    孫にあげてしまったとか、これからはコスモスの体力に合わせて、オカリーナか何かを
    楽しもうかとも思います。

    研ぎ澄まされた詠の世界
    格調高い杉の子さんの世界
    お二人の世界から程遠いコメントですが、もうしばらく世俗の波に揺さぶられて過ごさねばなりません。

    そうそう、今朝はセミの声を初めて聴いたように思います。

  4. コスモスさん。

     貴方のコメントを見て、安堵いたしました。

    レオさんからの連絡も頂きました。つながらなかった回線が、やっと機能を回復いたしました。こんばんは、もう床につきます。

    暑い夜です。熱帯夜です。それでも、良い夢をみます。

     杉の子さん、コスモスさん、お休みなさい。

  5. onecat01さん、コスモスさん

    遅くなりました、こんばんわ。
    onecat01さん、俳句の街に住んでいながら俳句オンチの デクノボウ 

    > しみじみと
       松山の酒 腹に容れ

    それでも、この句を詠みながら 3人で交わした旨い酒を振り返っています。

      梅雨空に 
       男契りの 晴れ舞台

    コスモスさん、
    onecat01さんは、想像以上にウマが合いました、私にとって大事な出逢いに為りました。
    こういう人生も有るのですね、レオさんの打ち解けた酒も輪を掛けましたね。

    今夜は、このあたりで失礼致しますが、是非 オカリナを会得なさって下さい、
    魂に伝わる音色です。

  6. 杉の子さん、コスモスさん。

     お早うございます。杉の子酒場でなく、杉の子人生劇場と呼びたいですね。登場するのは私たち・・・・。というより、真面目に生きている庶民・・・でしょうか。杉の子さんの心遣いはまさに、縁の下の力持ちというものですね。星空の美しさに心を奪われるコスモスさん、岳父さまのお世話に、姉上さまのお世話にと、世俗の波に揺られつつ、オカリナを手にしたいという詩人の貴方に敬意を表さずにおれません。

     そしてまた、愉快な杉の子さん。「俳句の街に住んでいながら俳句オンチの デクノボウ」・・・・。うーん、なるほど面白い。
    でも私だって、「下手の横好き」「年寄りの冷や水」ですから、お互い長屋のクマさん・八っあんの世界ですね。
    しかも杉の子さんは、誠実で、真剣で、世俗の波にもまれつつ、笑顔を失わない武人でもあり、いいとこだらけの名優です。

     杉の子人生劇場に、感謝です。

  7. 杉の子さん
    onecat01さん
    レオさん・・・コメントをされなくても、きっとお顔を覗かせておいでですね?

    皆様こんばんわ!

    お三方の声を聞かせて頂いたのですが、そういえば・・・コスモスはとても難聴なのです。
    で、声のお便りが届くのをとても楽しみにしていた半面、何度も聞き返すのではないかと
    心配でした。でも、お三方の声が素直にすんなりと入って来たではありませんか!
    男の方の声は一オクターブ低いので、最近ではなるべく男の方との会話をしないようにと
    心がけています。
    きっとお三方がハイテンションだったのかと?不思議に思いました。

    声には人ぞれぞれの特色がありますが、杉の子さんの声に聴き覚えがあり、一体何方だったかと
    一晩考えて、ある俳優さんを思い出しました。
    似ている声同志は骨格が同じで体つきやお顔まで似ていますよね?
    あの人のようだ・・・似ている・・・なんて言われると、「私は私よ。他の誰でもない。」と
    反発されててしまいそうですが、やはり真実のように思えます。
    さぁ!そこで、私は写真係のレオさんに「早く早く!送ってよ。」と、お願いしなければなりません。
    空想活発症のコスモスは、空想の翅が無限大に伸びてしまいそう!
    ご多忙なレオさんでしょうが、どうぞピッチを上げて頂けるように宜しくお願い致します。

    杉の子さんのご案内で一番最初に先人のお墓参りをされたとのこと・・・。やはり素晴らしいわ!
    武人お三方の出会いは、女人の踏み入れてはいけない処女地!いえいえ、孤高の場所のように思いました。

    現在はただ線香番をするだけで、全てを周りの人に委ねているだけのコスモス、褒められることは何にも
    出来ないありさまです。
    演奏する人、踊る人、それを囃す人、ただ見ている人・・・その最後がコスモスなのですが、自分に
    とても甘くて!
    と書きましたのは、杉の子さん、0necat01さんから、待ちに待ったメールを頂いたのですが、
    なんとドンなこと。私の住所を知らせて欲しいというさりげなく書かれたことすら、理解出来なくて・・・
    ピーナッツを送れ!とお願いするありさまでした。
    鈍感なコスモスは武士道精神のお三人に甘やかされ、いい気分に浸りきっておりました。(反省すれど、ちっとも効きなし。)
    皆様よりうんと若い若いコスモスなので、よくよく言い聞かせて下さいますようお願い致します。

    首を長くしてレオさんからのお便り到着をお待ちしております。(コスモス今晩も酔ってま~す。)

  8. onecat01さん、コスモスさん、
    ご返事遅くなりました、連日の役所通いと市役所恒例行事の健康診断でふうふう言っていました。

    >  さんは、誠実で、真剣で、世俗の波にもまれつつ、笑顔を失わない武人、
    いやいや、おっちょこちょいの、あわてん坊、世俗の波間に浮き沈み、眉間にしわの暴れ者。
    杉の子人生劇場 = いいですね !?

    >ある俳優さんを思い出しました。
    大阪のバラエティ 花の漫才師か落語家 か ? お気楽な御仁で頼みます。
    レオさんからのお便り、もしくは写真、冷や汗たらたら流れてます ?

    いつもの私はラフな格好、街中に埋もれる透明人間、お手柔らかに願います。

    おふたりさん、台風直下、汗も枯れるか真夏日よ ? 
    ご自愛専一に。

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