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思い出

親父の後姿 忘れるな

「もしもし、Sか! わしよKよ!」 同級生のKからの電話だった。
先般の同級会で、村田英雄の ♪ なみだ坂を唄ったK君である。
「お前とわしとSちゃんは親戚だ!」 と言ってくれた男である。

中学時代はスポ-ツ選手、女学生憧れの男だった、
言わないまでも数多くの女子生徒が彼に恋心を抱いたのではないか?

私が彼を評価する最大のポイントは、
親戚ということを割り引いても、あれだけスポ-ツ万能な男が、喧嘩
でも強いはずの男が、弱い者を苛めたことがない、当然上級生にしても
同級生でも、弱い者苛める奴はいた、彼はそれがなかった。

私は、男を見るときここを見るので有る、
どんなに利口で秀才でも、背景が秀でていても、弱い者に強い奴は
許せない、立場上 表面上合わせても心までは合わさない、許さない。

K君は 違った、だから今回彼から難儀な相談があっても快く承諾した
のである、子息の就職についての相談だった。

「郵送でいいから履歴書を送らせといてよ」 多忙だが何箇所か見当
つけている、ある社長には「女性の方が良いのだが?」と言われたが
最悪の場合は採ってもらうつもりでいる。

しかし息子の面談の結果から見ると別の仕事が向いている様な気がして
いる、だから近日、目当ての会社訪問を予定している。
親父の生き様がこんな形で息子に良い意味で帰ってくるのである。

「弱気を助け、強気をくじく」 今の時代こんな男は少ない ?
ややもすれば反対の方が多い、大和魂 何処へ行った ?

我が身がかわいい会社勤め人間は殊更多いのではないか。

武道家を評価するのはこんなところから来ている、腕が上達するほど
人間が練れて来て、動じなくなる。
弱い者に目がいく、男の立ち振る舞い、男の所作というべきか。

話が飛んだがK君からの電話は、こんなことまで考えさせられていた。
「分かった、送らせるからよろしく頼む」
「ああそれから、反省会 5月に予定しているから帰ってこいよ・・・」

やさしい男である。

勿論、村田英雄の ♪ なみだ坂 の歌合戦を考えている、
秘策を考えているから ? あっと驚く為五郎 !

カラオケ合戦 乞うご期待、K君 待っとけよ。

今度、彼の息子と出会ったら・・・
「親父の後姿 忘れるな」 話してやろうと思っています。

弱きを助ける男が増えると日本の明日は明るくなる。

♪ なみだ坂

 作詞 松本礼児
 作曲 むらさき幸
 唄  村田英雄

 ♪ 一人では果てしない 遠い道のりも
  心重ねてたどれば 幸せ見えてくる
  やせてやつれた お前の肩を
  濡らす涙雨
  生命かけても 守ってやるさ
  泣くがいい 泣くがいい
  涙が涸れるまで ♪

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