広告
思い出

雲流るる果て 君は何処に

仕事に没頭していたが息抜きに近くの公園へ車を走らせた。

空は青く澄み渡り河原から鳥たちのさえずりがかしましい、
一見平和な日本の四季は、緊迫の国境線を忘れさせる。

今も尖閣諸島近海では、海保及び自衛隊の隊員たちの苦労が
続いている、
彼らの物言わぬ責任感から目を離すまい。

戦後続いて来た平和が他力本願の上に成り立っていたことを
我々は今知らされた。

日米安保の強い盾に守られた我が国だったが或いは其れは幻想
だったのではないかと覚醒されつつある。

国境線波高し、
日本人の物差しで世界が動くと思わない事である。

海に囲まれた日本の安全は、稀有な存在だったのだと気づく
べきなのかもしれない。

景色の青さと穏やかな陽だまりに一片の危機感は感じられない、
しかし、日本を取り巻く環境は、ガラリと一変した。

平和を甘受した時代は個人同士の諍いも大した事はなかったが、
国と国の争いは生命のやり取りになってしまう。

質実剛健、これらが軽視されて飽食の時代が長きに渡り過ぎた、
この弊害は、直ぐには取り戻す事はできない。

のどかな公園の金曜日、
私は、過去にすれ違った人々を思い出している、
時と場合には罵声をあげて罵り合った、比較的抑揚していた
私でも激昂したこともあるので有る。

其れらが全て懐かしく、思い出の彼方から顔を覗かせる。
故郷を背に都会へ向かった男たち、そして淑女たち。

幸せを掴んでいるだろうか、未曾有の未来でないことを祈る、
国政の舵取り達、彼らの一挙手一投足に我らの運命が左右される。

雲流るる果てに 君は何処に 青空に向かいて我は呟いてみる、
平和は、自力で掴むもの、他国に依存する者に未来はない。

雲流るる果てに   君は何処に   もう一度逢いたい ・・・ 君よ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告