雑談

灯籠送り タケちゃんの 里帰り

先般、当ブログで、「望郷 タケちゃん 心優しい 先輩」を紹介したが、
以前、テレビドラマーで世間の涙腺を弛めた「おしん」顔負けの子供の
苦闘物語だったなと胸の痛みを伴いながら私は振り返っている。

タケちゃんはあの悲しみの日々を何を思って耐えていたのだろうか、
その幼いタケちゃんの心のひだを忘却の彼方から拾い出して見る。

忘れてならないのは彼には唯一心がくじけそうになる時支えてくれた
相手がいた、随分歳月が経ったから名前は忘れたが大型の雑種犬だった。
ポチとしておこう ?

理解者の母といえど父親の顔色を伺う母のか弱さに縋る事は無理だった。

少年タケちゃんの途方に暮れる毎日をポチはシッポを振っていたわった、
辛い少年の胸の内をどれほど支えていたか、心の拠り所であった事か、
今になって私は理解できる。

お宮の石段の下にタケちゃんの家はあった、用事の為にタケちゃんの
家に行く、夜なのにどうした訳かタケちゃんが居ない ?

不思議に思いながら帰る時、二軒手前のM家の角を注意して見ると
闇に紛れて人影が見えた、涙を流しながらタケちゃんは身を小さくして居た。

( 又、おっちゃんに叱られたんだ!) 我が子で有りながらタケちゃんを
蛇のようにジロッと睨む怖いおっちゃんの顔が浮かんだ。

( かわいそうに! )

鎮守の杜 住吉神社がすぐ上に有るのに、その神様はタケちゃんを助けて
くれなかった、幼い私は、先輩タケちゃんが可哀想で為らなかった。

私の弱者を思う心、その義侠心はそんな先輩の哀しみ、涙を見た事で、
生まれたと言っても過言ではない、
世の中の不条理をこんな幼い時に私は思い知らされたのである。

大きくなって家庭を持ったタケちゃんは、大工さんになって一生懸命
働いたが、ある年の暮れ4人の幼い子供達を残して亡くなった、
先に亡くなったおばちゃん、心の支えだったポチの元へ旅立って行った。

「おいらの兄貴分、俺の兄貴」タケちゃんは今年のお盆も成人して家庭を
持った子供達の家に里帰りしたことだろう、うれし涙を浮かべて・・・

タケちゃん、あの世は どうだい ? もう誰にも苛められないかい ?
恐い鬼は居ないかい、人に優しかった先輩だもの、えんま様も きっと
大事にしてくれるよ、その内おいらも行くから待っていてくれよな !

お盆の16日は灯篭送り、お墓では賑やかに灯篭の明かりが灯ることだろう。

正義とやさしさを教えてくれた兄貴分、おいらをそれをリレ-している!?

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