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雑談

空手界のカリスマ 耳を傾けて 涙雨

日曜日早朝、地区の集会場へ大ゴミを出しに行く、
役員さんが3~4人手持ち無沙汰で待っていた。

まだ、出しに来る人がいないようで私が最初だったようである、
順調に受け取ってもらったが傘だけはその他のゴミで出して
下さいと言われた。

軽く朝食を済ませて、松山市西部に在る安城寺へ墓参に出向く、
曇り空で雨にならなければ良いがと念じながら車を環状線の
流れに乗せた。

安城寺手前のコンビニでお供え物を買って墓地へ、お彼岸最終
日と雨模様のためか参拝客は見当たらなかった。

親族が先にお参りしているので、真新しい花しば( シキビ ) が
活けられて清々しい。

そのお墓より手前一段上に芦原会館初代館長の墓が在る、シキビ、
ピンクの花 ( チューリップのような? ) 赤いバラが綺麗に並んで
活けられている、さほど落ち葉もなく手早く掃除を済ませた。

芦原会館と二代目館長の益々のご活躍と奥さんの幸せを祈った。

正道会館四国本部二宮師範、道真会館久保館長、円心会館二宮師範
と芦原館長の行動に随時付き添った井上周ちゃんの事等話題に乗せた、

彼にとっては不本意であろうが、恩讐の彼方、弟子達の活躍、現況
を述べて「許してやってよ! 」と語りかけた次第である、

余計な事をと怒るだろうが、嫌われついでに遠慮なく申し述べた。
立場に関係なく、上下の序列を気にしないで話せるのが私である、

有名になって人は寄って来た、逆に私は彼が有名になる前、奥さん
との出逢いをキッカケに訪ねることを止めた、私も商売を始める
ことになっていったのである。

空手では群を抜いた男だったが、私との間では面白い逸話がある、
若さゆえのもどかしさ、この話は私がいつかあの世に向かった時、
一升瓶を抱えて訪ねたいと思う、彼は苦笑して何と言うだろう ?

他の人との摩擦で微妙な間柄になり、誤解が解けぬまま離れて行く事
にもなった、まだ若かった男ふたりの意地も若干あったのである。

一時期には、弟子達に杉の子には行くなと言った事もあったようだが、
ある場面では! 裏で動いて解決してくれた事もある、
「話つけときましたよ!」男 芦原の隠れた義侠心である。

行くなと言われた弟子達だが、二宮師範等は、それでも堂々と来店
していた、漢、躍如であった、その心が現在の交友につながっている
のである。

・・・・・

話は終わった、線香の煙がたおやかに西へ流れる、緩やかに・・・
右の頬にポツンと雨が落ちた、空に灰色の雨雲が迫っていた !

砂利を敷いた駐車場へ戻って車に乗る、それを合図に大降りの雨が
降り始めた、

別れた弟子達の事に触れたので、悔し涙なのか ? それとも恩讐の
彼方で嬉し涙だったのか ?

私にとって、妻の親友の妹が彼の奥さん、この義理を離す訳には
いかない、だから芦原会館であり、英典二代目館長なのである。

安城寺の坂道を下った、車の流れが押し寄せて来た、さあ頑張るぞ!

空手界のカリスマ、空手を志す者にとって忘れ得ぬ男 (漢) である。

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