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雑談

コンビニにて やり遂げた人の 独り言

国道沿いのコンビニは午後6時を少し回って客足も
まばらであった、

私は買い物を済ませると恒例の書籍のコーナーに足を
運んで政治関係のページを開いていた。

帽子をかぶり買い物カゴを下げた80に少し前のお爺さん
が突然声をかけて来た、
東京都の豊洲市場の盛土に関する記事に目を通していた。

元知事への批判が矢継ぎ早に発せられる、私に相口を求め
て来る「そう思わんかね?」 私は適当に応対していたが
彼は更に話をヒートアップさせて来た。

聞けば、我が県の現役知事、その父上の元知事、県選出
元大臣の数名の名前が列挙される、

殆どが選挙に絡む金銭がらみの話である、前知事の奥さんが
登場するに及ぶと私は思わず辺りを見渡した、
警察官がいないかと ? それほどきわどい話だった。

オジサンは、何故に見も知らぬ私に生臭い政治の話を振って
きたのか、その胸の内は知る由もないが、週刊誌の開いた
ページを盗み見して興味を示して来たのだろうと想像した。

偉い政治家の選挙事務所に出入りして票の取りまとめ等をした
と言うところをみると、結構政治の裏に通じた人なのだろうと
合点した。

結構、カクシャクとして豊かな生活を送っている御仁と拝察
した、近くに住む人なのだろうがご隠居さん、今の政治の堕落
ぶりに若き頃の血潮が滾ったのであろう、さもありなん ?

私が記事に没頭し始めたのでご隠居さん諦めてレジーに向かった。

横で刑事が居たら、耳をそば立てる話だったかもしれない ?
我々庶民は、「オジサン食べる事が先だよその話は後 ?」
今現在の庶民の大多数は、この無関心で支配されている、

反日人間にとって、舌舐めずりする程の日本人の民族劣化である。
悪貨、良貨を駆逐する。

志し同じくする同胞からアメが与えられる、それが弱みとなって
次の売国奴に渡る、知らぬ間にそのアメが社会に浸透して行く。

物言わぬ、いやもの言えぬ国民の量産である、近日マスコミを
賑わせている電通新入社員の過重労働 (残業 ) を原因とする自殺は、
日本憎しに凝り固まったある層の思惑が有るのではないか、警察
サイドの厳正な捜査の結果を待ちたい。

お爺さん、長生きしてよ ! 出番が来るかもしれませんよ、

警察署の小さな部屋で、孫ほどの刑事さんを相手に昔話に相好を
崩すやり遂げた人の自慢話、窓の外にスズメが飛び交っていた。

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