思い出

思い出の彼方と飛鳥

午前10時少し前にある役所に到着した、

東京からのその人は既に到着して職員と向かい合っていた、
分厚い書類をめくりながらふたりとも真剣そのものである。

私は軽く会釈してその横の椅子に腰を下ろした、
ふたりのやり取りを2時間近く眺めることになった。

大きなプロジェクトの一員として参加する喜びを味わっていた、
適度な緊張感はなまった身体をリフレッシュしてくれる。

チェックが終わった差し替えの間、若い職員と談笑、上司が
先に連絡してくれていた、ありがたい話である、
だから人間関係は大切にしなくてはならない、私はこうして
交友関係が広がって行った。

その1時間半後、電話が鳴った「終わりました。」
電話では数度話した相手だが会うのは始めて、
ところが、どんな人でも私は初対面の気がしない ?

不思議なことだが、何度か会った様な親近感を覚えるのである。
私の独特な性格なのだろうか、ありがたい。

夜、6時半頃、雛壇上の山を15分ほど登ったところにある
お家を訪ねた、途中道を間違えて主人と電話で交信しながら
30分後ようやくたどり着いた。

所定の用事を済ませて雑談に移った予想もしなかった人の名前
が出てきた、主人が若い頃大手企業に勤めていた頃仲良くして
いた後輩の名前である。

故郷を出るまで仲良くしていたFである。

ちょうど彼がその会社を退社して故郷に帰郷した頃、私と彼は
知り合って交流が始まった、
気分のさっぱりとした好青年で父親の家業を継いで家庭を持った。
 
人生は不思議である、こんなところに人と人の縁が有る、
私が他人と違うのは、初対面であっても話題を広げていくために
思わぬ出会いに繋がって行くのである。

今日だけでも、いや家族を入れると数名の出会いが有った、
人の縁を頂く幸せ、何と表現すれば良いのだろう ?
私にとって、元気な身体と人との出会い、我が人生は素晴らしい。

闇が辺りを支配しているのに下界では電飾の光が輝いている、
空から見下ろす遥か向こうの市街地には、数え切れない人々の
営みが繰り広げられている。

ハンドルを握りながらラジオのボリュ-ムを上げた、
チャゲアスの曲が耳の奥に突き刺さった、
(なんてことを?) 覚せい剤所持と使用等による逮捕 !?

若者や、社会の人々に夢と希望を与えて来た歌手、飛鳥
稀代の才能あるミュ-ジシャンの逮捕は芸能界の闇を見せ付けて
警鐘を鳴らす。

誘惑に負けて世人を失望させる悪徳よりも彼らを金儲けのために
引き込んだ闇の住人達が憎い。

歌に傾注して人生を共にしてきただけに悲しさがこみ上げる。

飛鳥よ、立ち直れ !?

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