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行政書士

梅雨空の下 心は・・・

午後3時前、携帯が鳴った、
「許可が三通ともおりました、ご苦労様でした、」

ある役所の担当者から明るく弾んだ声が聞こえて来た、
その声で思わずホッと肩の力が抜けた、
丁度、大型店舗へ買い物に来て居た時だった。

一路、南へ車を走らせる、

CDからは、男の青春歌謡が流れて来た、
河島英五 ♪ 酒と泪と男と女
  忘れてしまいたいことや

    やがて男は 静かに眠るのでしょう

長渕剛 ♪ シャボン玉
  人生が少しだけ うるさくなってきたけど
    逃げ場所のない覚悟が 夢に変わった
      帰りたいけど帰れない もどりたいけどもどれない
        そう考えたら俺も 涙が出てきたよ、

窓越しに流れる〇〇灘の白波が過去に引き戻すように
我が青春を思い出させる、

梅雨空からの雨粒が、ワイパ-に跳ね飛ばされて
まるでシャボン玉を見るようである。

やがて車は〇〇市役所駐車場へ到着した、
時計を見ると5時、急いで担当部署へ駆け込んだ。

今回の担当者にはよくがんばってもらった、
それなのに、「Sさんのお力ですよ」ねぎらいの言葉がうれしい。

5時半 申請者宅へ許可書を届ける、
奥さんに美味しいコ-ヒ-をいただく、夕暮れの庭は
小雨が静かに降っている、何処かで蛙の鳴き声が !

6時、現地で土木業者はじめ関係者による打ち合わせ
傘を差しての打ち合わせとなった。

山里に明かりがともり夕餉の食卓から得もいえぬ匂いが
漂ってきた、平和な山里の一日が終わろうとしていた。

打ち合わせ 無事終了
車は一路 やって来た道を逆戻り 北へ向かう、

徳久広司 ♪ 北へ帰ろう
  北へ帰ろう 思い出抱いて

その市では初めての大規模案件広大な土地に貴重な灯火が宿る。

行政書士冥利に尽きる !?

市街地で計画中の大型事業の元請け業者から電話が入る、
細部に渡ってのすり合わせ。 了解。

「おかげさまで就職が決まりました。」
ある企業へ紹介していた就職が決定したとの連絡、

花形部署への配属である、早速偉いさんへお礼の電話を入れた。

人の縁、人の引き立ては、一朝一夕では出来ない、地道な歩みの
中に、少しづつ積み重なって行く。

ただ感謝、その出会いに感謝である。

梅雨空の下 心は 梅雨の晴れ間 太陽が輝いていた。

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