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雑談

岡田准一  映画  追憶

岡田准一 V6 映画 追憶
岡田准一主演の「追憶」どんな刑事さんだろうか? 知り合いのデカさんと見比べて
映画に没頭したいと思った。

監督 降旗康男、撮影 木村大作、その演技指導と映像美に最も期待していた、
そのほか密かに期待していたのが格闘演技指導の技斗は 久世 浩 だった。

当初、想像していたのが降旗監督と木村カメラマンなので、もしかして高倉健さんを
イメ-ジして造っているのではないかと云うことだったが、まさに正解だった。

過去の刑事物と同じく派手な格闘シ-ンのある刑事物だとばかり思っていたが、見事
当てが外れた、シリアスな実際の警察、刑事物はこんなのではないかと思わせる地味な
ドラマ-に仕上がっていた、しかし内容は地味でも重い!

いつもの活劇だと思っていたのが良い意味で裏切られた、27年の歳月がいき戻りする、
不幸な少年3人の身の上に起こる事件が発端となって、彼等の人生が暗転する。

富山の雪景色、荒れる海、事件の舞台となる喫茶店、その前庭に咲く、雪割り草、地味な
花なんだと始めて知った、社会の底辺に喘ぐ庶民の暮らしと不幸な生い立ちの少年達 !

成人して、ひとりは岡田准一の刑事、小栗旬の土木会社社長、柄本祐のガラス店社長
刑事と容疑者そして被害者、長澤まさみ 木村文乃 安藤サクラ、吉岡秀隆がからむ !
長澤まさみはじめ女優陣の演技がこれまた素晴らしかった。 りりィ最高 !

派手さのない、気持ちが塞ぐような物語のテンポは気楽な当初の思いが吹っ飛ぶ ?
画面から目が離せなくなった、刑事岡田の家庭環境、実際の刑事はこんなのではないか、
知人の現役刑事たちを振り返ってそう思った。

舘ひろし、柴田恭兵の「あぶない刑事」警察官採用には最適な構成だと思うが、本当の
デカさんは、これだと思わせる映画に仕上がっている。

それにしても、「うまい!」 岡田をはじめ小栗旬たちの演技に脱帽した、うまい !
健さん亡き後、日本映画界はいぶし銀の男優達が誕生したのではないか、降旗監督 木村
映像監督のうれし泣きが見えるようである。

真犯人発見で容疑者小栗旬の疑いは晴れた、本当なら冤罪、誤認逮捕に展開しそうな現実、
しかし映画はある意味あっけなく被害者の妻と従業員共犯での保険金詐欺事件の幕引きだった。

重苦しい映画が救われた思いである、とにかく予想外のエンディングとなった。
上映時間との関係だとは思うが釘付けになった分、長く感じられる映画である。
事件モノにしばれる海はよく似合う、人間の加害者と被害者の境は紙一重、人間とは切ない。

最後に又、うまいな ! 若手俳優陣に乾杯! 監督さんたちに「ありがとう!」
日本映画 安泰である。 みなさんもぜひ映画館へ足を運んで下さい。

岡田准一の表情、その目を見詰めて下さい、健さんと同じ匂いが、男の孤独が
胸に迫る、格闘技に精進する日本の男がここにいる、立派な俳優になりますよ。

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