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雑談

男達の挽歌  男の所作

昨日と今日は同僚の依頼で、ある武道家の仕事を請け負っている、
空手道と居合道の高段者にして指導者、その子息も4段の免許を持つ。

高台に在るご自宅をお訪ねしての会話は、誠に楽しいことこの上ない。
ちょうど先般、金銭関係に細かいお客さんと報酬の件で頭を悩ませた
ばかりだったので、精神衛生の回復に大いに助けられた。

私の交友関係にある指導者の名前も知って居られて会話が盛り上がった、
若い頃の先生方の武勇伝の話など、それぞれ胸に思いがあるだけに身を
乗り出して大爆笑である。

庭が広いとはいえ、隣家にまで男二人の笑い声が飛び込んだ模様なので
いささか身を小さくして辞退した。

トイプ-ドルを連れた年配のご夫人が、意味ありげに私達を見て笑顔を
返されたが 「良い大人が何ですか ?」そう顔に書いていた。

それにしてもこの開放感、時期が時期だけに「ありがたい!」率直な感想
である。

私は田舎の風情が大好きで、特に山の裾野が理想の里である、その先生の
ご自宅はそんな場所にあって、更に少し上に登ると大きな池が在る、
その池のほとりに別宅が建っている、小屋程度の建物だがうらやましい。

童謡 故郷 の一節が浮かんできた、日本の自然はいい! いつまでも
この平和が続きますように、ハンドルを握りながら思った。

因みに先生ご子息とも空手は伝統流派、高名な先生方や、私の知人の名前
も出たりして、楽しい訪問となった。

さっそく紹介してくれた仲良しの同僚先生には報告を入れた、
「そうですかSさん良かったですね! 仲良くしてあげて下さい」
友の声も弾んでいた、類は友を呼ぶ、季節は夏に向かって舵を切る。

県道に出るといつもの喧騒が目に入った、車列は全てヘッドライトが
点灯されて、せわしげなクラクションの音が行き交っていた。

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