夜の九時少し回った頃に携帯が鳴った ・・・
( この時刻に誰だろう ?)
何のことはない、山梨の友からの電話だった、
「やっているか ? みんなどうだい !」
遅まきに送った焼酎を引っ掛けた友は、酔いの手伝いも有って
日にちを間違えていた。
同級会に欠席の彼に同級生の声を聞かせてやるからと約束して
いたのである、
(Sは何している! まだか まだか ?) と待ったようだ ?
大笑いして、誰の声が聞きたいかとリクエストを出した、
大賑わいで、忘れたらいかんので8時までに掛けなかったら
そちらから電話くれよと伝えると、大きな声で「分かった !」
納得してくれた。
出席予定の1人が妻の病気の急変で欠席となった、そのかわり
私の近くの大学病院へ3ヶ月に1度診察に行くから逢いたいと言う、
あの試験発表と同時に洋画館に駆け込んだ明朗闊達な男前も気弱に
なっていた、「わしでよかったらいつでも逢うから電話くれよ!」
ここにも、この男も 「分かった !」
野郎同士の合言葉「分かった !」
あれほど先生達を困らせた悪童達も、寄る年波には勝てぬ、「OK!」
と素直に言えるようになった、私にとってかけがえのない友達である。
「誰か、わしの悩みを聞いてくれる男はいないか ?」 私が問いたい!
「分かった !」 と言ってくれる奴は・・・ ??? いる ?
「分かった !」 は 男同士の合言葉 花の12回卒業生 !?