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雑談

黙り者の事起こし  目と眼

「黙り者の事起こし」
日頃無口で陰気な者程その腹の中が読めない男はいない、
まるで無頼映画に出てくる殺し屋、

裕次郎映画の宍戸錠では明る過ぎるし、古くは片岡千恵蔵
時代劇の月形龍之介では、歌舞伎を見るようだ。

私が想像するのは東映ピラニア軍団の川谷拓三、志賀勝の
強烈キャラ、年代も同じ年頃と有って彼らに惹きつけられた。

彼らを見た時、東映は凄い事をするものだ本物のヤクザを
スカウトしたと真から勘違いして驚いたものである。

彼らが脚光を浴びて表舞台に出て来た時その存在感に至った
彼らの哀しみ苦闘を知らされた、古風なしきたりに呻吟して
いた彼らは干天の水を貪るように与えられた役に没頭した。

室田日出男をリーダーにピラニア軍団の誕生である、
主役に憧れながら、反面脇役に目が行く私の映画人論である。

ある夕暮れ時、待ち合わせのため喫茶店の駐車場へクルマを
止めて下車した、丁度ある組の最高幹部が私の前を横切った、

駐車場には黒塗りの大型車が止まっており、その車に向かって
歩いているようだった、運転席にひとりの男が待っている、
一度仕事先の店で言葉を交わした事が有ったので、会釈した !

その後の情景が強烈だった、

男と車を交互に見やった私に運転席の男の視線が突き刺さった、
まるで蛇のような目付き、幾多の人との出会いのある私だが、
この時だけは感情のない眼と言うものが有ることを知った。

それは完全にボデーガードの気くばり目配り殺し屋の眼だった。

無言で人を殺す、殺し屋とはこんな男を指すのではないか ?
強烈に印象に残ったその筋の男の眼、 あれは秋の夕暮れ時 !

日本に潜入する工作員 !
問答無用でライフラインを破壊する、人の命など忖度する情は
ない、唯、指令に忠実に、人を、国を壊す、悪魔の使い !

日本を取り巻く環境は重箱の隅を突つく暇はない、拉致被害者に
想いがいかない政治家の目は、果たして何の眼と言えば良いのか。

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