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雑談

見る 覗く 疑う 身構える 残心 ( 残身・残芯 )

私は若い頃何度か不覚を取ったことがある、
前もって危険を察知して身構える時は別として、何気なくふっと
気を抜く時がある、それ時に、油断大敵、落とし穴が待っている。

記憶にある最初は自宅近くの公民館から出た時突然人影に襲われた。

腹部を強打されたのである、友人知人の住む安心できる集落でも
在ったので全くの油断だった、都会へ出てその筋に係わりのある
若い男だった。

とっさに反撃の蹴りを入れて事なきを得たが、相手が刃物を持って
いたら不覚を取っていただろう、吾未だ熟せずと反省しきりだった。

次は、精神疾患のあるような若者、役所の階段を登り終えた時、
我が股間に一瞬手が伸びてきた、軽く触れただけだったが、身動き
取れぬ人混みでそれは為された。

意思の感じられない若者が立ち止まった、独特の笑みを浮かべて !
この時も、まさか役所の衆人環視の中で ? それが油断である。

私は普段は、人と直面する時直視しないようにしている、これも
苦い想い出があったからである。

県内大手の企業に勤務する知人が居た、何かの拍子に社長と知り合う
機会が逢って話が出来た、会社の付けでタクシ-を利用したそうだ?

それを何度か繰り返して、総務部か財務関係の部署から指摘を受けた、
彼曰く何故ダメなのだと小言を言ったそうだ、これは彼の私への説明。

この人が私と会話する時、睨みつける目線の人だった、私はやんわり
指摘した「何故そんなに睨むのですか?」と、彼の返事がこうだった、
「人と話すときに視線を向けないと失礼に当る、それが何おかしい?」

「それも程度ものだと思うよ ?」 彼は怪訝そうに私を凝視した。
それから私は務めて穏やかに相対するようにしたが、彼には変化はない、
私の転居でふたりは離れたが年賀状を欠かさない友情が今も続いている。

大学まで進んだ人だが「Sさん彼は〇〇病院へ入院していたことがある」
彼を知る学友からの報告だった。

見る 覗く 疑う 身構える 残心 ( 残身・残芯 )
それを語るつもりだったが紙面の都合で割愛する、次回に述べてみたい。

目 目は口ほどにものを言う、透き通った目、人間的に豊かな人、武道家、
さまざまな交友録の中に、それらの人たちは居る。私の貴重な財産である。

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