雑談

男ふたりの向かい飯  唯  飄々と

飄々と唯飄々と
毎年、年の暮れになると会う友人がいる、

彼が大学を卒業して大手の流通業界へ入社して直ぐだから
もう、かれこれ40年程の付き合いになる、

今振り返っても納得がいくのは地位名誉金銭欲に淡白な
性格の人間だったという事で有る。

初めは地元採用組がひとり二人と来店していたが、毎日の
仕入れに顔を出す私を店長が見かけて言葉を交わすように
なってから、

会社の催し物があるとその打ち上げには、店長自ら部下を
引き連れて見えるようになった。

初めは、その輪の中にいてやや控えめな好青年が彼だった、
躾の行き届いた両親に育ったのだろう、私好みの礼儀を弁え
た男だった。

やがてひとりで見えるようになり、二人連れの女性店員さん
と相席になる機会が増えた、若い方の純情な女性が彼に好意
を持つようになったが女性の独り舞台で幕は引かれる事になる。

彼には人に秀でた特技があった、四国のある国立大学で囲碁部
の主将を務め、県内の大会では常に上位を占めていた。

やがて、彼はその会社に見切りをつけて、厳格な国家公務員の
職場へと転身した、長い宮使いを数年前務め終え、悠々自適の
余生を堪能している。

「夜の時間が取れないので昼飯でも食べますか ?」
私の申し出に、即 OK が出た「良いですよ !」

男二人の食事会、人間枯れても話題は豊富 ?

ここにも金に淡白な男がいる、私の交友には何故か金に執着を
持たない者が多い、恵まれているという事だが、親の育て方に
要因を見る。

ふたりの交友はそれぞれの女房が全幅の信頼を置いて認める仲、
彼には子供がいない、女房とふたり連れ !

糟糠の妻に、私はいつも感心しているが、その原因は妻の母親
にある、素朴な田舎を故郷に持った肝っ玉母さんに育てられた。

男昼間の向かい酒 ならぬ 向かい飯 !
( 食べ過ぎて動けないぞな ?)

彼曰く「 Sさん、よくたべるな ? 驚きました !」
ミニレスは家族連れで大賑わい、クリスマスイヴがそこに来て
いた。

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