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思い出

まわり道  明日の日を夢見て

約束の午後の時間が迫ってきたため仕事の手を止めた、
相談したいとの連絡があってから1週間が過ぎた、
日曜日の午後に予定をセッティングしていたのである。

薄曇のポカポ陽気に気を良くして約束の場所に急いだ、
5分遅れて到着、クライアントは駐車場で待っていた。

その喫茶店は座席が比較的空いておりお好みのテーブル
を確保できた、会うのは何年ぶりであろうか ?

懐かしい人である「子供は25歳になりました、今東京に
います」

という事は現在奥さんと2人住まい、あの若い二人も既に
60に差し掛かっていることになる、しみじみ顔を見合せた、学生時代は血気にはやったラガーマン、面影が残る !

以前と変わらぬ佇まいは彼の性格がそのまま現れている、長年勤務した会社を1年程前に退社して知人の紹介で現在の会社に勤務している。

夫を立て、静かに控える夫人もお元気との事で、今般相談の案件が滞りなく終わればお逢いしたいと伝えたとこである。

県内では名のある有名企業の社長を父に持つ奥さんは気さくな女性との思い出がある、是非、ご期待に添いたいものである。

相談内容を拝聴した後は久しぶりの雑談に興じた、スポ-ツマン、体育会系は私の心情にピッタシ、酒、タバコもダメなところは昔の私の青年時代を髣髴させる。

欠点は理詰めすぎて余裕がないこと、人間は正直で良いのだが幅がないために時に損をする。

だから先般大きな案件を私に断られたのである、しかし、その屈辱にめげず再び頭を下げて相談するところに彼の良さがある。

ただ、彼のために直言すると「廻り道」をしたことだけは否めない、彼のことだそれもプラスに替えるに違いない。

若い時の私では出来なかった我慢・辛抱、こうなると受けざるを得ない、事情と状況を説明してお受けすることにした。

武道をたしなむ人はある意味損もするが長い目で見るとこれほど分かりやすい人たちもいない、

だから私の交友範囲に占める割合は大きい、誤解を恐れずに言うと理系より文系の人の方が 肌が合うのは、損得抜き、情で付き合う面が多いからである。

ラグビ-を高校時代やっていた甥や高専のラグビ-部キャップテンだった親友の息子、そのほか多くの若者がラグビ-に励んでいた !

ラグビ-は格闘技 ! これは私の甥の持論ですが、そうだろうと思います、たとえガツンと殴られても怯むことなく向ったのは彼らでしたよ。

爽やかな日曜日の午後、有名チェ-ンの〇〇カフェ-は、のどかな時間が流れていた、素晴らしい笑顔のスタッフに感謝です。

外に出ると穏やかな陽だまりが駐車場を照らしていた。

 

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