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佐古ダム湖畔  木洩れ陽を求めて

佐古ダム湖畔は周囲の山肌の新緑と雑木の枯れ具合が絶妙な
アンサンブルを醸し出していた。

目をその湖面に移すと薄緑の水面に緩やかなさざ波が揺れていた。

高校か又は大学のボート部員たちがボート、カヌーを漕いで湖面を滑っている、

2人一組が4艇、1人が2艇、5人一組が1艇、新緑を背に躍動感あふれる力走を見せていた。

それを横目に私は車を山に向かわせた、イノシシと猿の出没する
中腹は町外れに在る事が不思議な程の神秘を漂わせている。

私の息抜きに時々登る秘境である、パノラマの階段状の集落は
田植えの季節を控えていると言うに、農業の後継者不足で休耕
田が増えている。

以前はキジの鳴き声もしていたがこの頃は聞く事が稀になった、以前500mと紹介していた杉木立、檜の保安林は正確には700mほど続いていた。

この檜のトンネルにある日、木洩れ陽が注がれるのである、
この光の輪は、お天道様が幸せを運ぶ思し召しだと思う程だ。

不思議な木漏れ日に私は幻想的な気分で対峙する !
自然の絵筆は、生かされる不思議とともにポエムの世界へと誘う。

ひとときの幽玄峡 !  数メートル下を流れる狭い谷川に清らかな水の音、まるで自然の水禽窟の風情、小動物たちが夜毎水飲みに出没する。

森林浴を身体いっぱい浴びて心身ともに疲れを癒す私の健康の元、世俗にまみれた人間は、時には自然に還ることで心の垢を落とす。

4月は新しい新年の幕開き、役所の職員数名に激励の電話を入れる、昇進した者、横滑りした者、さすが降格者は居ないが、心配りの言葉をかける。

平職員で出会った者が係長~課長となり、部長にと、その陰で役職の栄誉に属することなく去っていく者もある。

しかし、彼らにこそ栄誉の未来が開けると確信する、人の世は必ず帳尻が合うように出来ている、努力した者は最後には報われる。

 

願望を込めての私の予想である。 木漏れ日がそこに来ている   !?

 

 

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