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雑談

W先生とのお茶会  押忍

ゴールディンウィークを控えて仕事の段取りが大変だ。
仕事、私的な行事を兼ねた旅行の準備もせにゃならぬ、
その連休が終わって早々見合わせる男女がいる。

「連休が終わってからで良いですか ?」
高校、大学とサッカー一筋で青春謳歌 !

卒業すると同時に家業の手伝い、本人に聞くと女より
サッカーと釣りに熱中し全く女っ気無しで来てしまった
そうだ。

ここに来て周囲から結婚を薦められて右往左往、父親の
現社長から私に依頼が舞い込んだのである。

「Sさん、息子の嫁を世話して !  頼みます。」

サッカー青年にふさわしい女性がいる、目星をつけた、
あるチームのリーダーに就いたばかりだが気立ての良い
娘( こ ) だからきっと上手くいきそうである。

後輩との食事会を済ませた後でセッティングになるので
気分的にも余裕を持って臨める。

久しぶりに空手の指導者W先生とミニレスでお茶会だった、
彼は東京の某大学空手道部主将を務めた現在指導者である。

大学の監督は伝統流派の名のある師範、剛毅な歴史に残る
師から空手の指導を受けた、沈着冷静ユ-モア備えた先生
Wである。

何と延々3時間空手談義、従業員が帰りの支払いで苦笑い
して見送ってくれた。

各流派の高名な指導者の逸話、東京に居たからこそ聴ける
話である、

空手道に於ける愛媛県の水準は高い、また指導者には高潔な
強者も多い、愛媛県人として嬉しい限りである。

合気道、少林寺拳法、古流武術の指導者やその技術に至ると
時間の経つのも忘れる程であった、特に私がお世話になって
いる先生の子息の古武術の下りは絶品である。

その世界では有名な名人の直弟子、穏やかな佇まいを見る限り
どこにそんな技を習得しているのかと訝るほどである。

強い武道家は、少しの波風も立てない !
穏やかな作法に裂帛の気を隠す。名人は名人こそが知り得る。

W先生、久しぶりに高揚しての後帰宅である。

「Sさん! 大事なこと忘れていましたA先生( 高名な空手家)
の本をお渡しするのを忘れていました !」
W先生の声は弾んでいた。

その電話の後、故郷の住職に電話を入れた、駒澤大学空手道部OB
武道家は いい !   身体の痛みを知る人間は相手の痛みが分かる。

時計はPM7:30 を回っていた。

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