友情

Hよ! さがって 俺に任せろ !

私の交友関係はスポ-ツや武道に関った人たちが何故か多い、あの独特の師弟関係及び先輩後輩の男の世界に不思議と憧れる。

初歩の段階で挫折する者、いろんな理由で途中下車(退会)する者、そして最後までやり続ける名人達人の域に達した人たち。

五月晴れの15日深夜、動画を見ながらあの勇者達を偲んでいる、13日母の日、あの世に逝った母を偲んで想い出に浸ったひとも多かったと思う。

私のガキの頃からの友がいる、現在不自由な身体でありながら音信普通に為った男である。

高校時代はまさに親泣かせ、ともに同じ高校だった関係で彼の両親の嘆きを日頃から見て、心痛めたものである。

停学、退学一歩手前、教師達は彼を含めて数名の不良どもに頭を悩ませていた、その中でも全校生に鳴り響いた花の番長一番手H !

2年から頭角を現して3年生に向かって行った、彼が偉かったのは同級生は勿論、下級生を苛めなかったことである、

それと微笑ましいことに、カラキシ女性徒には弱かった、目も当てられない、彼の弁慶の泣き所は女、世の中面白いものである。

口上はこの辺りで止めにして、青春時代の東京での1コマを紹介する、彼が街でヤクザと喧嘩になって、職場へ押しかけられる事態になった。

その直前の出来事である、ボクシングジムに通っていた彼は先輩にして全国に名前の売れたプロボクシングの日本ランカ-Mと街へ飲みに出た、運がいいのか、悪いのか、数名のチンピラとハチ合わせした。

先輩が彼に囁いた「Hよ! さがって 俺に任せろ!」もちろん東京弁だ!私も当然そのMはテレビ等で良く知っていた、「それでどうした!」と私はその話の続きを催促した。

前後するが、彼はちょうどお盆休みに帰郷して同級会をやっていたのである。話は都会のジャングル、東京の渋谷、ビルの角、夕方の人並みで溢れていた。

小柄なボクサ-M、階級はフライ級かバンタム級ではなかったかと思う ?  Mは、相手に頭を下げた「すみません ! すみません !」小柄な体が更に小さくなる、

それを見てチンピラ兄さん達は図に乗った、1人がMに手を出した、右ストレ-トが延びてきた、狙い済ましたMの右アッパ-カットが相手の顎を捉えた、「バシ !」   キツイ ! それもプロの一擊である。

勝負はあっけなかった、MとHはすばやくその場を離れた。喧嘩の鉄則。その後しばらくして、Hはやくざとトラブルになる、本モノのヤクザは怖い、金の無い身で東京から逃げるのである、連絡船に乗った彼Hの前に救世主が現われる、その後の彼の前途を決める淑女 幸運の女神さんだった。

遥か遠い日の想い出、青春の日の一こまに男のロマンが詰まっていた。連絡船の下りはまるでメロドラマ-、いずれ別の機会に話は登るであろうか  !?

 

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