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雑談

おとぎの国へ ようこそ

草中行軍遥かなり
農道の地面が何処にあるかも判らない険しい坂道を
ぼろぼろの軽四トラックは分け入った。

運転手は、今にも倒れそうな高齢のおじいさん、
なまじかの度胸試しや幽霊小屋にも負けない恐怖の谷間
だった、さぞ女性軍であれば絶叫したであろう。

あの時のおじいさんが懐かしくて近隣のお百姓さんに聞いて
みた、
「それがの、亡くなったのよ、山の中で倒れていたのよ!」
ひとり寂しく山の中で死んでいたのを村人が発見した。

広大な蜜柑園だったが、歳と身体の衰えで農作業が叶わず
畑は荒れ放題、売却話も価格が折り合わず断念していた。

杉の子学園犬猫科、私の夢は途中で宙ぶらりんの態である、
まず、住宅建設を優先して犬猫課の実現は後回しになった、
しかし計画を断念したわけではない。

適地が在れば計画は実現したいものである。

風流な人だった、飄々として世事に無頓着な人と見受けた、
親類縁者は、事業家、一流企業の役員等そうそうたるメンバ
-が、閨閥につながっていた。

もう少し、会話の時間が有ったなら、おじいさんのいろんな
話を聞きたかった、病弱の奥さんを残して先に天国に召された。

広大な山は事業家の妹さんが引き継いでいる、凛とした事業家
価格面で折り合うことが出来なかった。

ご冥福をお祈り申し上げます。

山はいい自然の営みは、人間の渡世の垢を落として余りある。
私の山の家に、このごろニホンザルたちが団体でお越し召される、
だから細々と作っていた農作物は、この者達のすきっ腹に消える。

先般は、住宅の持ち主に向かってギャッと牙を剥いた・・・
おお怖い、ここにも理不尽な者が我が物顔で闊歩する、
尖閣 沖縄だけの問題ではない、正直者が隅に追いやられる。

動物の世界に、人間社会の縮図を垣間見る。
犬猫学園はるかなり、用務員さんは関西在住、ただ今待機中 !?

「美味しい焼酎 送るから、もう少し待っていてくれよ」
可愛い後輩は、「善いってことよ・・・」 笑い転げていました。

私の楽園に何と桃太郎一家が揃いましたぞ ?
覆いかぶさる山の木々にはキジが鳴き、犬は居たがサルだけ
居なかった、それが向こうからやって来た・・・なんと ?

家の横にドングリころころどんぶりこ 小川が流れ 桃の樹がある、 
主人公の桃太郎は来年当たり生まれそうな ?
「鬼が島へ鬼退治」だいぶ赤珊瑚取りに来たそうじゃないかい!

暗い世相のひとこまに、おとぎの国のお話ひとつ、それでは又。
おとぎの国へ ようこそ

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