「少し寒いな !」 雨戸を開けると垂れ下がった雨雲から師走の雨が落ちていた。 昨日は、予定が詰まって家に帰ったのが午後7時になっていた、 それから又、やり残した相談者への電話連絡、やく50分 ! 今宵は、予定どおり 竹馬の友の忘年会、大街道へ繰り出す、 二次会はカラオケで演歌三昧 ! 私はサブちゃん節で参ります。 偶然お会いできたら嬉しいです ! 声を掛けやってください。 若かりし頃、七つの海を駆け巡って後半は陸に登って余生を 送る友がいる。 その留守を、健気に守った糟糠の妻が晩秋夫や子に守られて 天国に召された。 悲しみを胸に秘め最後まで明るく振舞って妻はその苦しみを 夫に悟らせず自分の心に抱いて旅立った。 亡くなる前々日、口下手な海の男は、妻の枕元で己の本心を 妻に告げたという、死の間際の夫婦の会話は涙 涙である、 忘年会が始まる前、我々3人はその妻の仏壇にひざまずいた。 忘年会は、定刻午後6時大街道傍の新しく出来たホテル内の 居酒屋で始まった。 今まで食べたことのないフルコ-ス、事業家Sの予約の賜物 座席が確保された。 ゆったりとした室内は、程よい調和で既存の居酒屋を想像する と当てが外れる、まるでセレブの趣である。 ご婦人と二人連れも由、仲間内の密談にでも由、新しい空間の 出現である、男女のホ-ルの担当者のしつけが行き届いている。 2時間半があっという間に終わって恒例の大街道カラオケル-ム へとなだれ込んだ。 カラオケ歌謡グル-プの役員をしているSが先鞭を切る、 次々と自慢の歌で盛り上がる。 君は心の妻だから 終着駅は始発駅 男の酒 山 私の歌唱 ! ところが、美食美酒で腹が一杯、田舎人間の要領のなさは良い所で 躓くことになる、声にメリハリがない、その凡庸さで容赦願います。 10時半、時間終了の合図が入る、今宵の忘年会のお開きの時間が 来たのである、 たくさんの思い出と生きる勇気を貰ったひと時だった、 ♪ 希望を捨てるな 生きてる限り・・・ 万人が心すべき言葉だと思う、 今年は故郷の友が、3・3?かぶしま会の竹馬の友が黄泉の国へと 駆け上がった、仲の良い何でも心許せる 良い奴ばかりだった、 京都旅行で唄えなかった、亡きKの持ち歌、妻をたたえる愛唱歌、 ♪ なみだ坂 も涙こらえて唄うことができた。 生き死にに関らず、かぶしま会で人生を共にした者たちへ万感の 想いを伝えたい、 向こうの方が多くなったが、全員揃うまで待っていてくれよ ! 3・3・かぶ島会 万歳 !? メンテナンス後の投稿に戸惑っています、ご不便をおかけしますが少しの間ご容赦願います。
— 友情 —
貴様と俺 3・3・かぶしま会
2018年12月27日