想定内
やはりそうだったか ? 所詮、小心な役人なのだな !私は一縷の望みを託していただけに落胆は隠せなかった。
スマホのプッシュを押したのはその僅か数分後だった、固定電話なら一番町にデンと座る白亜の殿堂にダイヤルを 回したと言うところである。
詳細に事情を説明した、さすが役所の要に籍を置く職員は礼儀作法を心得ている、紹介者を入れずに直接伝えたのである。
私は、何事も正攻法、立てるところは立てるが駄目なものはダメとハッキリ伝えるのが我流である。
結構長い説明を行ったが聞き役が偉かった、理論整然、素早く要点を理解した、さすが知事のお膝元の要職に座る公務員、さすがだ、私は思わぬところで感心した。
出先の小心な役人とは懐の大きさが違う、明日の新聞辞令を見てどうするか判断する、その旨先方へも伝えた。
幾多の士業者が泣いている、あまりに理不尽な嫌がらせである、肝心な相手、次席には私の意向は伝達済み「なあに言うだけで出来るはずもない!」と高を括るならそれも由 !
人事異動の季節、わが身にもその季節が巡ってきた、欲を捨てた年寄り、静観を決めているが、先般、ある要職に伝言を伝えたばかりだが返事はまだ返って来ない。
我が脳時計のタイムリミットが迫っている、結論を出すタイミングを推し量る、人生は五里霧中 ! 勝負は開けて見ないと分からない、私の黄昏は情けを受けた人への恩返し。
それさえ叶えられれば言うことなし、あまり甘く見ない方が良いと思うよ !
因みに小心な役人とは昔流で言うなら、さしずめ「木っ端役人」 の事、しかしそれでは失礼なので柔らかい言葉で紹介した。
それにしても、この1月からの長丁場は怠慢極まりない !?