雨に濡れた公園の木々がその葉っぱにいっぱいの涙をためて、平成との別れを惜しんでいる。
雨の雫、天からの贈り物、平成の歴史をなぞらえて落ちる、
生暖かい風が災害に遭った人々の哀しみを伝えるように泣く。
地元の民放ラジオから、笛の音が ふるさと を奏でている、
アナウンサーが厳かに先般の大雨災害復興状況を伝えている。
私がこよなく愛する東西500mの小さな公園、その南に流れる
重信川をさらに登ると我が家に行き着く、私の思索の場、学園、
平成との別れ、私にとっては最もふさわしい場所である。
子供の泣き声がする、窓の外を見ると若いお父ちゃんが小ちゃな自転車のお姉ちゃんを連れて弟を抱っこして歩いていた。
この家族にとっての平成との別れ、令和の夜明けは、どんな歴史の分技点になるのだろう、一家の幸せをそっと願った。
ラジオから流れる胸に染みる歌、こんな時には洋盤の女性の歌が似合う、心に染み込む愛の歌、明日に向かう希望の歌 !
薄靄の空が、優しく下界を見下ろしている、
「あなたは平成にやり残したことはありませんか ?」
恥じるな、惜しむな、ハッキリしていることは、私の終着駅は令和 !?