十人十色
梅雨空から降る雨が、地域によっては恵みの雨となり、一方では、慟哭の濁流となって人々を飲み込む、自然の猛威と片付けるには余りに切なく悲しすぎる。
日本の置かれた国際環境に似て見慣れた風景が一変し地獄の様相に変わる。
テレビから流れるニュースがその惨状を余すとこなく見せつける、いつも思うのだが私達は如何に悲しい土壌に立っているかを。
忘れてはならない。
子供のママごとに似て幼稚な世間知らずの場面に遭遇した、同級会の打ち合わせに参加したが幹事役が手術のため急遽入院したので私に同行のSが会を取り仕切ることになった。
総勢8名、女子は省くことになった、男だけの打ち合わせ、それも良いが、人間の性格と育ちを垣間見ることになった。
一般的に農業従事者は、人間関係に揉まれぬこともあってわがままのきらいがあるが、それも家庭環境、親の資質に大きく影響される、久しぶりにぶち当たることになった。
「お前 !」 竹馬の友Aが私へ、高飛車に出て文句を云う ! 私が相続した不動産を家業を継いだ甥にタダでやれと言うのである。
私が貸し与えた金の返済が全く履行されていない現状を承知での暴言である、甥と彼Aは叔母と叔父が夫婦の関係になっている、身びいきから出る欲、人間とはかくも勝手なものか ?
狭い田舎、農業従事者の感覚の一端が見事に現れている、そんな田舎が好きで、だが人間関係には ? マークを付ける私の故郷事情、それでも故郷恋しい望郷の想い ?
結局、おとなしい私の怒りを垣間見せる事に、てやんでい !
最後の啖呵がとどめを刺す「 ?」 「ムニャムニャ ?」
だったら初めから言うな ? 「黙っとけ !」
男は、他所の話に口を出すな、値打ちが下がるぞ !
人間は十人十色、ぐっと我慢も一つの道だが、教えてやるのも男の甲斐性 ! 日頃、横着放題の嫌われ者、たまにはお灸も必要か ?
飛んで火に入る夏の虫 ! 奴から飛び込んで来た茶番の一席 ! あとが宜しいようで ?
私は、物事を嫌な雰囲気で終わらせない、自分自身は納得いかないが、周囲を見測って場面を和ませる、 そして我慢する、
しかし、それを勘違いする馬鹿がいる、 男って奴は !?