人の視線を気にする人見知りだった男は、ある時期を境に無頓着になる、何事も自信のなかった性格が一変する。

コンプレックスからの解放、弱点克服   ！それは幸福行きの切符を手に入れた快挙 ！ある意味、人から見れば傲慢な不良の誕生だったのかもしれない   ？

ただ一つだけ守った男としてのスタンスが弱い者に目を向けるという男気だった。

そのせいか、私の今に続いて後輩との付き合いが持続しているのである。

それと内緒の話として、男女の友情は有り得ると言うのが譲れない矜持でもあった   🤭

本当はウブで恥ずかしやがりなのに、不幸な生い立ちや貧乏の女性、無邪気な乙女に弱かった、その相手達が男女の友情なり得る対象女性だった。

鉄火肌のキセルタバコのばあば、この祖母との隠居生活が私の男の原点になった、

緋牡丹お竜  ！

由良半島の女侠客 、嘘  ？   本当は男を立てる健気な女性でした。 この祖母との生活が私の背骨になったのである。

去る者追わず、来る者拒まず、

非情と思えるほど去った者に未練は残さない   ！バカかと思うほど悪い奴でも受け入れる   ？情があるのに情を捨てる、その切り替えは見事です。

だから私との別れは二度と帰らぬ  「帰らざる河」

切り捨て御免  ！

それなりの原因を作ったのだから、もう良いだろうは通用しない、 「別れよう ！ 」  で終わり。

特に男同士には決まり技、そんな過去を背負った男 ！残された人生に余分な争い事はいらない、気に入らなければお互い干渉なしで行こうぜ   ！時間が勿体ない。

八畳の畳敷き、部屋の真ん中に火鉢がどんと、キセルタバコのお竜さん、ふるさと由良半島の  お母の 話が泣けてくる、

煙に咽ぶのか、それとも「故郷恋しや花いちもんめ」🌸なのか ？    ばあばの目尻に涙が滲んだ。

激動の昭和がさびれた地方の村に押し寄せていた  　！？