辛いはずなのにあえて明るく振る舞う、男と言う名の武道家、それも人の上に立つ武人 !この歳になるとだいたい人の歩む道が良く見える。
既にお見通し、そう言って経験談、道程を語った、男同士の友情、私には嬉しい事よりも悲しみの方が多かった、だから人様の苦しみが理解できる。
私が唯一自慢できるのが土壇場のバカ力、土俵際の踏ん張りが強い、簡単に土俵を割らない、耐える力、蜜柑の採り入れで、負い荷、天秤棒で蜜柑を運んだ。
その量は同世代よりも桁違いだった、相撲を取っても踏ん張りが強くて年上でも打っちゃった !だから、武道に臨んでも人一倍努力した、終わりの号令までに人より一発、二発、余分に突いて蹴った、おとなしい青年の負けず嫌い、だから上達は早かった。
子供の頃は、体格の良い相手には歯が立たない、圧力が違う、どうしても勝てないのである、何度泣かされたことか、弱虫よーやん ! また泣いた ?
大きい人へのコンプレックス、利口な友へのコンプレックス、それらが、いづれ解消する時が来る、逆にカモにする !
フルコン空手ではこの体格差はいかんともし難いが ?伝統空手、沖縄空手では打開策が十分見える、そんなところで体の大きい小さいは苦にならなくなった。
私の経験談は辛いことのみ多かった、だから、人様への助言ができる、地に足のついた経験は説得力があると思う。
どんなに苦しかっても「ケ・セラ・セラ ! 」いい言葉です。自分を鼓舞して気合を入れる「何くそ! 今に見ておれ何くそ!」
それを今は、打ち萎れた若者へ伝える「何くそ! 負けるな!」 !?