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フィクション

静かな 結末

私たちが子供の頃、良質な紙面ではないが、それでも心躍らせる劇画が登場して、のめり込んだものでした。

手塚治、松本零士、小松崎茂、そうそうたる劇画作家がしのぎを削って未知なる未来へ招待してくれました。

その頃では荒唐無稽な実現不可能物語と思いながらも目をさらのようにして紙面を追ったものでした。

今、世界はそんな夢物語が当に実現して更に目を見張る未来に向かって進んでいます。

紙からテレビ画面へ更に第四次元空間へと向かっている、どこまで進化するか昔の少年たちを思い浮かべると想像さえできません。

科学の発達は、人類絶滅の地球破滅さえも目の前にして世界の人間を希望と交互に恐怖に貶めている、人間の英知はこの悲劇を乗り越えることができるでしょうか。

地球を何回も全滅させるだけの核、あらゆる場所へ運べる運搬手段としてのミサイル技術、一瞬たりとも目が離せぬ恐怖の均衡。

人間は悪魔の兵器を手にしてしまったのである。

核保有国と非核保有国の均衡は著しく乖離し、世界の平和は後戻りできない恐怖にさらされている。

弱者の安全保障は永遠に叶わないのであろうか   ?この軍事力の差、抗えない均衡、小国の無力感を救ってくれる手法がない訳ではない。

私たちが子供の頃の数十年前現実に血湧き肉躍る動画を見せてくれた先人たちがいた、そして現代は普通の国民から見れば神様に等しい科学者という人たちがいる。

彼らの頭脳に打開策はいく通りもある、公表するか秘密の奥に納めているか、世界動向を眺めながら沈思黙考している。

深海の底にジッと潜む原子力潜水艦、自国が敵国から核の奇襲攻撃を受けて全滅しても、報復攻撃で殲滅させる報復力を持つ。

天から降り注ぐ神の杖、被害は核爆発級に及ぶ、巨大ダム破壊のミサイル攻撃、核の数個分に相当する、原発への精密攻撃、被害は甚大となる。

非核保有国が手に入れることのできる貧者の安全保障、軍事力整備、まだまだ安全保障担当者の頭に抱える課題は数多い、核保有国の優劣は目に見えることだけなのか、否そうではない。

世界が狭くなり、行き交う世界の頭脳たち、動画作家の知能には思いもよらぬ軍事力構想が蓄積されている。

彼の国の普通の街並み、深海ではないが、ありふれた市街地、或は山裾の住宅地の一角に、ひっそりと時を刻む物体がひとつ。

自国が反日国家の煮えたぎる恨みに抗えず核攻撃を受けた、阿鼻叫喚の国民を道連れに祖国の山河はその姿を永遠に閉ざした。

その直後、

反日国家の日常に突然異変が生じた、あらゆる生き物が生き絶えていったのである          !?

・・・核戦争に勝者は誰もいない。・・・

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