男たちの挽歌 郷愁・その男 B
遥か昔、学帽姿のヤンチャ達がいた、幼い頃からの遊び友達Aは隣町の普通科、私は反対側の隣町の園芸科へ進学した。
Aはメキメキ頭角を現して、こちらのヤンチャとツルムことになる。
3年春は
男達の血潮が噴き出す季節、悪さに磨きがかかっていく。
たまにAの部屋へ行くと高校のあれこれを聞くことになる、女生徒に目覚めたニキビ顔の彼は恥ずかしそうに意中の乙女を語り始めた。
時々、Bという同級生の名前が出るようになった、写真に映る男子学生は颯爽とした長身の美男子だった。
Aは男気を兼ねたBの話をよくするようになる、写真を見ても女生徒にモテるだろうなと私は話と写真を見比べていた。
数十年の時が経つ、そのBの親戚に同じ同級生のCがいる、私のかけがえのない竹馬の友、Cである、そのCから時々Bの現況を知らされる。
もうひとり竹馬の友にDがいる、このA B D が同じ高校の同級生、Cだけが商船高校から一流船舶会社の外国航路の船員になるのである。
Cには、世界をかけた抒情詩がある、いずれ又ご紹介したい。
男たちの挽歌が冬空の寒風に舞う !
「逢わせてくれよ !」高校以来ずっと彼らに懇願して来たが、このBは、以前私のブログに主人公として登場させたことがある。
男気を備えた高校生として、
「来い !」 イケズな一級上3年生の番長達に引けを取らない2年性の学生として登場させた。
もしかして、来春には数十年来、恋い焦がれた男と逢えるかも知れない、「強気を挫き弱きを助ける!」私の究極の男としての理想、そんな男に会えるかも知れない。
12月、師走の風が石鎚おろしに混じって叫んでいる !
「男は卑怯者になるなよ ! 堂々と歩め !」
男たちの挽歌、
面白くて、その上切ない、男の友情 !
「男なら弱い者イジメはするな、助けてやれよ !」
好漢B、男の花道を歩かせてやりたい !?
※ いつも堅苦しい話で申し訳ありません、たまにはくだけた話をお届け致します。