竜二の妻まり子
どんなに説明しても分からない人がいれば、一言いうだげで、全てを知る偉人がいる。
人間は千差万別、「お前は挨拶もできないのか ?」かと思えば「お前は喋りすぎだ、少し黙っとけ !」
その両方に付け足す言葉がある「馬鹿が !」
ワンマン社長にかかると言われ放題 ?(困ったもんだ ! 両方だよ社長は !)その言葉を飲み込む平社員、 宮仕えは辛い。
南予の山あいの町は寒風吹き荒ぶ非情の町、どうにかしてよ ! 身も心も凍土に伏す。
西部劇に見る砂塵、アメリカ建国の時代、原住民と移住者のせめぎ合いは現在の中東!人間の情と薄情に西部の掟を見る思いがする。
平然と人を殺める人間がいて、か弱き者に視線を這わす人がいる。
十数年前、ある時刻のある場所で思わずヒヤッとする視線を感じた、組関係の黒い乗用車からそれは注がれていた。
偉いさんが乗車して車は発進したが、ゾッとする視感だった、
「殺し屋の目」私はそのように形容したが、あのような目と目配りで殺しに行くのだろうか、全く感情のない目、冷酷な殺し屋を連想した。
新聞紙上に踊る白昼の狼藉にヤクザの悲哀を見る思いがする、竜二、正二は、映画だけで良い、
その後ろに見える家族の悲しみがオーバーラップする、
竜二の妻、まり子の哀しみは、まり子だけでいい !やくざ者の女房の辛さは勘弁してよ !
明日をも知れない裏稼業、下っ端ヤクザの黄昏が哀しい !?