郵便局にて 元旦 |
|
遅れに遅れた年賀状を書き上げて、夢の中で安堵のため息を |
|
上げたそうな、単純な男よのおぬし、電話の向こうで悪友が |
|
笑い転げた、命の瀬戸際に私の尻を思い切り叩いた竹馬の友。 |
|
|
|
持つべきものは(先に失礼?) あげまんとも呼ばれる恋女房と |
|
苦言を真っ正直に伝える悪友ども、良い正月になった。 |
|
|
|
そして、近くの神社への初詣、郊外にある厳かな鎮守の森は |
|
訪れる人もまばらで素朴な風情を醸し出していた。 |
|
|
|
この素朴さが私の心を活気させ育った故郷をつないでくれる、 |
|
お参りに訪れる人々との一体感を更に感じさせてくれる、 |
|
爽やかな朝だった、その後は自宅に帰ってお雑煮を頂いた。 |
|
|
|
表で、郵便配達の声がする、「ええ! 配達しているの?」 |
|
そこで間違って元々、3~4分の距離にある基幹郵便局へダメ |
|
元で行ってみた、ちょうど局員さんが車に乗ろうとしていた。 |
|
|
|
「私が受け取ってちゃんとしてあげますよ」優しい返事が返って |
|
来た、京都の自称娘への賀状の郵便番号が分からない ? |
|
|
|
「いいです、良いです、私が書き入れてあげます」 この人どこ |
|
まで優しいんだろう、駐車場に腰を下ろして、郵便番号を検索 |
|
「私が書いていいですか?」 もちろんお願いして記入して貰った。 |
|
|
|
元旦の今日、去年の失態を取り戻すかの様な人間の優しさ、日本 |
|
も 捨てたもんじゃあ!ありませんよー! |
|
|
|
私は郵便さんに限らず宅配便、ゴミ収集車の方々と信頼関係を作って |
|
来た、そこで名前を出して自己紹介した、「こちらこそ、いつもお |
|
世話になっています、」 感激したことは言うまでもない。 |
|
|
|
まだまだ~良い話が有るのだが、明日の参拝が控えている、 |
|
別格本山 金山出石寺へのお参り。 |
|
|
|
この寺は、私が二十歳になったかどうかの青二才の時、1週間山籠り |
|
を!させて貰った修業の場だったので有る、 |
|
|
|
私のボロアパートは、数名の後輩たちが集う男衆の宿だった、その彼 |
|
らが私を車に乗せて山門まで送ってくれた、この思い出は私の肉と骨 |
|
になったので有る! |
|
|
|
降りかかる刃物への対応、冷静な行動は黒ヘビとの睨めっこ、樹木を相手 |
|
の突き蹴り !硬い石段相手の諸々、意義あるものでした、特に事において |
|
動じない精神力は、ここで会得することが出来たと感謝しています。 |
|
|
|
住職さんの説法、寺男Hさんの気遣い、全てが無駄ではありませんでした、 |
|
こうして私は諸先輩!年長者のお加護を得て世の中へ出させて頂きました。 |
|
|
|
全てが感謝からの出発でした ! |
|
その尊い出石寺へお詣りです。 |
|
|
|
山門は、本堂は私に何を語るでしょうか、母なる聖地へ数年ぶりに参ります。 |
|
|
|
郵便局にて 元旦 !? |
|
郵便局にて 元旦
2024年1月1日