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行政書士

希望の鐘

久しぶりの顔合わせ、懐かしい同士が笑顔で迎えてくれた、気楽に臨んだ会合だったが、議事が進行するほどに私は奇妙な感慨に襲われていた。

胸が痛む、目の前の攻防に心が揺れる、強いはずの人が苦境に立たされている、 追求は想像していた以上に苛烈だった、今日は静かに座っていようと考えていたのだが、彼は過酷な質問に晒されていた。

まるで我が息子が責められるような胸の痛みに私は困惑していた、追求は旧知の同士。

私はいたたまれなくなってマイクを握った、間に割って入って思いを話し始めた、喧嘩両成敗ではないが、これ以上は両方が傷付くと危惧したのである。

出席の方々は違和感を持って聞いたかもしれないが、私の苦慮の発言だった、大きな世界、大きな舞台へ移ることになれば、誰がどちらが損失か、冷静に考えれば分かることである。

公と私、その狭間で私の思考は目まぐるしく回った、私的では最も親しい友人に繋がるのである、公私混同を嫌うゆえに冷静さを装っているが、この3時間は辛いものになった。

それ故に私なりに最善の方法を提示したのである   !

始まる前の受付での一言、律儀な男がそこにいた、私の質問に真摯に答えてくれた、だから尚更劇中の立ち往生が我が身の痛みになったのである。

私なりの折衷案、予想される困難を避けたい苦肉の策、今後を期待している優秀な若手は逆に私の方法にNO !  を示した、私は理解している   ( 無理もない、君は君で良いと思うよ  !)

不思議な時間だった、我が息子が目の前でいささか苦悶の表情を覗かせた、日曜日の昼下がり、私は里帰りのファンタジーに飲み込まれていた、時間をおいて彼に声を掛けたいと思っている。

人生は一本道ではない、多義に渡る、視点を変えることで打開策が見える、なんだそんなことか、それは経験を積んだ者が示してあげる必要がある。

コロナの収束、未来に向かってダッシュ   !  明るい春が来ることを信じて。

堀端の水音が希望の鐘を誘って聞こえてきた。             !?

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