男の値打ち
世界の首脳、それは政治家であり経済人でもあるが、だが、一般の人々が見失いがちなのはフィクサー !そして、普段見えない黒子に徹する筈の官僚たち。
先見の明が備わったはずの彼らの良し悪しで世界は動く。
まず世界、身近を問わず陽気か陰気人間かで周囲は影響を受ける。
問題を起こす世界の首脳を見てください、民の嘆き等忖度することは皆無、己の支配欲の前に他国民の自由は無視される。
冷酷無比、共産、独裁、民主主義、どちらの指導者に見られるか、国民の自由が保障されるのはどちらの側か。
人間とは愚かな生き物それが分かっていながら釣り下がる餌に飛びつく、そのお返しは倍返し、返済できなければ身ぐるみ剥がされ命喪うかも知れない地獄道。
ここでは、大それた世界の首脳を語るのではなく、狭くて身近な何処にでもいる男達にスポットを当てて見る。
顔の表情を見ても眉間に皺を寄せ陰気この上ない男がいた、一方、口は悪いが顔が笑っている傍若無人な男前がいる。
横に居ても息苦しい陰気男の側へ好んで行く者はいなかった、が後者にはどういう訳か人が集まった、なぜか ? 無闇に手を出さなかったからである。
武道を心得た者は別として、普通のオトコだったなら鉄拳を食う男など「ノーサンキュウ !」 に決まっている、
いつ殴られるかもしれない超怖人間よりその心配のない人間の方がどれほど良いか決まっている。
結局彼らは遠からず周囲が判断を下す事になる、陰気男の値打ちが決まった、2度とカムバックはできなかった。
常に自分が中心でないと納得できない男がいた、特に酔うと手が出る、後輩に限らず先輩までもが手を焼いた、そこでおはちが私に来た 「Sよ ! どうにかしてくれ、お前に任す !」
色々考えた ! どうしょうか ? 素面なら本人の体面が壊れる、だから、酒に酔った時に懲らしめようと考えた、ある晩、そんな機会が訪れたのである。
会社の忘年会だった、宴もたけなわ案の定彼の目が据わって来た、隣の同僚や先輩、上司に食って掛かりだしたのである、はじめはなだめていた先輩も遂に我慢の緒が切れた。
「外へ出ろ !」
先輩の怒号が響いた、遂に私の出番が来たのである、「Aさん! 私がなだめますから !」もちろん先輩に目配せした。
夜道の公道で彼は二度三度転ぶ事になる、他人には自身で躓いて転んだように見えたはずである。
「堪えて ! もうおとなしくするから !」 彼の自尊心は消し飛んだ、彼が密かに思う同僚のB子ちゃんがそばで見ていたのである。
本来は真面目な好青年、それが酒が入ると気印になる ?時効だから触れるが、男の大事な箇所の少し下に大目玉を食らわせたのである。
男は皆見栄っ張り、女がいれば尚更舞い上がる、じゃあ ! 見栄を治すにはどうすれば良い ?
その醜態を女に見せてあげればよい、男の値打ち急降下 !彼との関係がどうなったか、前にも増して「なかよしこよし」です。
男の友情に女の入る余地はなし、ごめんなさいよ !?