行政書士

人の世は不思議なものよ ホトトギス

人の世は不思議なものよ ホトトギス

長らく生きていると様々な出来事に出会う。

近年、人と人を結ぶ喜びを見出している私だがそれでも
先日の情景は驚きと嬉しい笑顔のはじける出会いだった、
いや再会と言うべきだった。

ある30代の若い同業者とシックなつくりの喫茶店で待ち
合わせをして彼の相談を受けていた。

深刻な悩みの相談だったが、私の経験則を話しながら彼の 
悩みの源をほぐしていた。

店自慢の美味しいコ-ヒ-が運ばれてきて、その後懇意に
している店長が顔を見せて、控えめな笑顔を見せた。

私が店長に彼を紹介して、名刺交換となった、
彼は名刺を出して謙虚にあいさつした、その名刺を見た
店長の表情が輝いた・・・

「A君! ぼくB・・・」 恥ずかしがり屋のB店長の顔
が弾けた !

「・・・B君!・・・?」 同業A先生も驚きの声をあげた、
ふたりは懐かしそうに顔を見合わせた。
中学校の同級生同士、卒業以来の再会だったのである。

一方は新進気鋭の喫茶店経営者、方一方は前途に不安を感じ
ながら、私に助言を求めてきた同業者、苦労の真っ最中 ?

しかし二人は、置かれた立場その違いを自覚する間もなく再会を
喜び合った。

別れた後にAの焦燥感が首をもたげ肩を落とすかもしれないが
友の成功、生き生きとした姿を見て、負けじ魂が生まれるなら
良い方向に作用するバネになる。

しかし反対に、それに比べて自分はと卑下するなら逆効果に
なるかもしれない、後はAの受け取り方ひとつで人生は決まる。

その後、メ-ルのやり取りを交わしているが、彼Aはどうやら
奮起の材料に受け取ったようである、 よかった、良かった。

いつか来た道、辿る道、胸締め付けられる涙坂、私達が歩いた
道をAは歩き始めている。

私がこの街に来て、経済的に精神的に落ち込んだ時、
「Sさん、手続きを手伝ってくれませんか ?」そう声を掛けて
下さった先生方がいた、地獄に仏とはこのことだった。

苦境から脱出、お天道様が使わせられた忘れられない恩ある人達
だった。

昨日も、若い司法書士の先生に顧客をご紹介した、
彼との出会いは、彼が開業間もない仕事のない日々、私はある仕事を
彼に紹介した、

彼は、その感激をずっと胸に秘めていると云う。
「S先生に紹介してもらった嬉しさは忘れられません !?」

そう語る彼の眼にはうっすらと涙が滲んでいた。

私の立ち上がりのあの日、あの喜びを忘れないために、苦悩する
人たちに手を差し伸べる、
苦労する人間に寄り添うSの信念は揺るがない。

「嬉しかったら、その喜びをタスキリレ-すれば良い」
助け合いの順送り、幸せの分かち合い、苦労の舐めあい。

人はひとりでは生きていけない、 感謝の心を忘れないで。

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