友遠方より来るまた楽しからずや 最高 !?
先日来約束していた友T夫婦と午後約束の場所で再会した。
(何年ぶりだったかな ?)
昨日も会っていたような気持ちにさせるのは何故だろうか ?
若い頃空手道で切磋琢磨した私が、最も心を許せる同士である。
10年前に、事業の責任を長男に譲り会長に退いて組織全体を
大局から眺めている、糟糠の妻が有ってこそ会社を発展させて来た。
常に夫を立て一歩下がるその姿は大和なでしこそのものである、
また彼はよく妻を大事にしてきた、その心が従業員に引き継がれて
今日の興隆に至っている。
この地に新規出店を実現させて、私に協力を仰いできたのである。
土地建物に関する各種準備は今月完了する。
久しぶりの雑談は2時間に及んだ、今後の事業拡大、オ-ストラリア
在住の次男の縁談話等、この友情は途切れる暇がない、一心同体!?
彼が亡き母上を偲ぶとき、必ず持ち出す思い出話がある、
私が彼の生家を訪ねた時、二人の前でお母さんが言った言葉・・・
「Tよ、SさんとTはよく似ているね」
それはふたりの性格を指して言ったのかどうか聞かなかったので分から
ないが妙に心に残っている、と彼Tは打ち明ける。
慈愛に満ちたあの時のお母さんの姿は、瞼から消えることはない。
男の友情の原点でもある。
まだ彼が初段の頃、全日本空手道選手権大会に出場した黒帯の先輩が、
審判を勤める彼の組手になると顔を引き攣らせた、それほど殺気だった
形相と激しい気迫の突進が彼の持ち味だった。それは阿修羅 !!
普段は静、相対したら動、裂帛の気合の男だった。
私は彼に勝ったためしがない、それなのに先輩として立ててくれるこの
礼儀作法、全てに於いて私の先を歩む男である。
県内では、知る人ぞ知る、道徳、経済に秀でた著名人である。
彼の会社は、来年創立50周年を迎える、今記念式典を計画している、
「Sさん、来てよ! 必ず来てよ!」
「行くよ! 必ず行く!」
男の約束に二言はない、嘘偽りはない。
夫婦は昨夜トライアスロンの島に一泊した、私と会う前は盟友達と待ち合わせ、
最後に私との時間を取ってくれたのである、友遠方より来る又楽しからずや・・
最高だよ !?
押忍