大波小波
海を前にして何気なく過ごしている私たちだが、その穏やかな海が突然牙を剥く、台風と津波、海の無い人達には理解できない自然の猛威 !
私たちにとって台風はよくある日常、実際に経験する者と初めて目にする者の違いは強烈の一言である。
静かに凪いでいた海が驚くほどの高さで盛り上がる、そして隆起して山のような海が押し寄せて来る、その形姿は人間界の造形物との比較、比べようも無い化け物である。
その力は甚大である、打ち付ける波で我が家の前の堅固な防波堤が破壊された、当然県道はえぐられて陥没状態。
幸いなことに母屋は無事だったが隠居は床下直前で陥没を免れた、少しの違いで破壊を免れた、その夜は姉の嫁ぎ先へ避難して難を逃れたのである。
コンクリートの頑丈な防波堤が倒壊しながら家屋敷を守ってくれたという事になる、そんな田舎で私達は育った。
だから大自然の猛威、大震災のニュースを聞くと我が身に置き換えて震災に遭われた人々を思うのである、一歩間違えれば明日の日の私たちの姿なのだと自覚する。
南海トラフ地震の脅威が新聞紙面に登り始めた、これは、けして他人事の話ではありません、震災は大波だけにあらず、風水害更に地震という魔物を引き連れて来る。
そこに付帯して火事、先般のアメリカ西海岸全体が大規模森林火災に見舞われた事は記憶に新しい。
現に中国の三峡ダムの長江領域の大雨災害、人々はダム決壊の恐れに怯えている。
未だ経験したことのない人類史上最悪の大災害になろだろうと言われている、戦争以外ではあり得ない巨大な破壊、中国の野望、世界制覇の夢寸前の自然の猛威は何と形容すれば良いのか ? 不気味な暗示を人類に突きつけている。
私は常に警鐘を発する「驕るな人間よ、侮るな自然を !」別に嫌味を言ってるわけではない !その幼児期の体験が、本能として警告しているのである。
人間の本質は、小さな存在、偶然知能が発達したから地球の覇者に成れただけなのである、宇宙は広い、我々が思いもつかない高等生物が存在する、その前に人類は抗えない !
彼らの怒りを買う時が来るなら我々の運命は風前の灯になる、私たちが地球の仲間たちに何をして来たか、何をやったか ?そこに未来の人間の姿が見える。
万能と思うな、 驕る人間達よ !
何百億と言う単位が普通に語られる大宇宙の巨大さ !
私達はどんなポジションで遇されるのだろう、儚き生き物よ。
日々の暮らしも大事だが弱き者に目を向けることも必要です、それは、明日の私たちの未来の姿なのですから。
合掌